DTM機材系の雑誌をまとめて紹介します(毎月25日頃更新)。
サウンド&レコーディング・マガジン 2016年8月号
- 出版社:株式会社リットーミュージック
- 発売日:6月25日(土)
- 価格:900円(税込)
進化し続けるミュージック・アイコン! その曲作り/レコーディング/ミックスに迫る
■巻頭企画
水曜日のカンパネラ
規格外のパフォーマーであるコムアイを中心に、トラック・メイカーのケンモチヒデフミ、ディレクターのDir.Fという布陣で、型にハマることの無い活動を続けている水曜日のカンパネラ。不思議な魅力を持ったコムアイのラップもさることながら、ヒップホップからハウスやフューチャー・ベースや民謡まで、とにかくさまざまな要素をマッシュ・アップした極上トラックを量産するケンモチを本誌も継続的に追い掛けてきた。そんな彼らが先ごろ、7曲入りEP『UMA』で堂々のメジャー・デビュー。ケンモチの3曲に加えて、海外の気鋭クリエイターたちによるトラック4曲を織り交ぜ、メジャー進出に対する気負いなど全く無い斬新なサウンドを聴かせてくれる。エキセントリックな部分に質問が集まりやすい彼らだが、弊誌はもちろん本作のレコーディング面をクローズ・アップ。メンバー3人に制作を振り返ってもらうとともに、ケンモチのトラック制作インタビュー、そして録音/ミックスを手掛けた松橋秀幸氏の談話を一気にお送りする。
特集
プロが公開! ライブ用エレクトロニクス構築法
~SEKAI NO OWARI/DJ KRUSH/AA=/Neutral/LM.C
DAWシステムなどのエレクトロニクスは、人力だけで賄い切れないサウンドを実現する手段としてライブの現場でも重宝されている。しかしながら、シーケンスが絡むということは事前の仕込みが必須であり、さらには融通の利きにくさというウィーク・ポイントも付き物だ。そこで本企画では、一線で活躍するアーティスト5組がどのようにライブ用エレクトロニクスを構築/運用しているのか取材。トラック・メイカーからロック・バンド、スタジアム・クラスのポップ・スターまでさまざまなケースを取り上げたので、自らのライブに生かしてもらえると幸いだ。
特別企画①
ROLI Seaboardが描く未来の音楽制作シーン
2009年にローランド・ラム氏によって設立された英国の楽器メーカーROLI。そのROLIから発売された、キーボードとも異なる革新的なコントローラーSeaboardは、デザインから演奏性、そしてサウンドまで、すべてにおいて新時代の訪れをイメージさせられるものだ。本特集では、多くのクリエイターが注目する本機について、開発の経緯から実際の活用法、ミュージシャン(小山田圭吾、H ZETT M、砂原良徳)のインプレッションまで多角的に迫っていく。そしてこのSeaboardが、今後の音楽シーンにどんな影響を与えていくのか、その目撃者になっていただきたい。
特別企画②
WaveLab Pro 9で本格セルフ・マスタリング!
老舗マスタリング・ソフトのSTEINBERG WaveLabがユーザー・インターフェースも新たにPro 9 へとバージョン・アップを遂げた。M/S 処理やCubaseとの連携など、モダンな制作環境を見据えたパワーアップがなされ、個人レベルでさらに細やかなマスタリング作業が行えるようになったのが最大の注目ポイント。今回は、自身で作品を最後まで仕上げる注目のクリエイターゆよゆっぺ(自身の制作におけるWaveLab Pro 9の活用法について語るスペシャル・ムービーも公開!)とマスタリング・エンジニアの木村健太郎氏にWaveLab Pro 9を試してもらい、その使用感や音質をクリエイター/エンジニアの両目線から検証する。WaveLab Pro 9を活用した“セルフ・マスタリング”で、自身の楽曲の音質クオリティを1ランク上げていただきたい。
■コンサート見聞録
氷室京介@東京ドーム
1980年代に活動を開始した伝説的ロック・バンド、BOOWYのボーカリストとして名をはせ、多くの熱狂的ファンを抱える氷室京介。これまでに精力的にツアーを行ってきた氷室ではあるが、ライブ活動の無期限休止を宣言し、去る4月の京セラドーム大阪での公演を皮切りに、ナゴヤドーム/ヤフオクドーム/東京ドーム、という日本の4大ドームを舞台としたファイナル・ツアー“LAST GIGS”を敢行。本稿では5月21~23日に東京ドームで行われた公演の内、2日目の模様をPA面に焦点を当ててレポートしていきたい。FOHエンジニアを担当したのは、エアロスミスやマイケル・ジャクソンなどの大物アーティストのライブを支えてきたケビン・エルソン氏。当日のPAシステムの選定方法や、ミックスの音作りの秘策を氏に聞けたので、ミュージシャンの使用エフェクト・ペダルなど、豊富な機材写真とともにお届けしていこう。
■Special Interview
ブンブンサテライツ
中野雅之と川島道行から成るブンブンサテライツ。先日、中野が自身のブログで発表したように、川島が脳腫瘍による麻痺などの後遺症のため音楽活動を継続することが不可能となり、6月22日にリリースした10枚目のアルバム『LAY YOUR HANDS ON ME』をもってバンドの歴史に幕を下ろすこととなった。川島の体力的な限界が迫る中、これが最後の作品になると自覚して制作を開始し、見事にそれを完遂した2人。それがどれほど困難なものであったのかは想像を絶するが、届けられた作品はフィナーレにふさわしい高揚と静謐とが同居した素晴らしい音楽であった。1997年にベルギーのR&Sレコーズからデビューして以来、唯一無二なサウンドを作り続けてきたブンブンサテライツ。本誌はそんな彼らをずっと追い続けてきたが、残念ながら今回の中野へのインタビューがその最後となる。
■Report
- 音響設備ファイル TOKYO SOUND STUDIO
- 製品開発ストーリー SOFTUBE Console 1&Modular
- NATIVE SESSIONS@YouTube Space Tokyo~鈴木光人が語るゲーム音楽制作の心得
- ライブ・スペース訪問 新宿Zirco Tokyo
■NEW PRODUCTS
- DAVE SMITH INSTRUMENTS OB-6
- APPLIED ACOUSTICS SYSTEMS Chromaphone 2
- OUTPUT Movement
- EVENTIDE Tverb
- SLATE DIGITAL Virtual Preamp Collection
- ZOOM U-44
- CME Xkey Air 37
- PIONEER DJ XPRS 12 & XPRS 215S
- JBL PROFESSIONAL SRX835P Powered & SRX828SP Powered
- CLASSIC PRO MoniOne
- YAMAHA PX5
- MOGEES Mogees
■LIBRARY
- SPITFIRE AUDIO JOEY SANTIAGO
- BINGOSHAKERZ TECH HOUSE GROOVES BY GIANNI FIRMAIO
(DTMNAVIコメント)
名前はちらほら聞く「水曜日のカンパネラ」、レコーディングの裏側が知れて興味深いと思います。それよりも個人的に氷室のLAST GIGS(今時言わないよな)、ブンブンサテライツのラストインタビューも気になります。新ROLI Seaboardも凄そうですね。
DTMマガジン2016年8月号
- 出版社:株式会社寺島情報企画
- 号数:Vol.263
- 発売日:7月8日(金)
- 価格:1,389円(税別)
◆特集:初音ミク V4X
初音ミク 2007-2016
徹底解析 ついにベールを脱いだ歌声
クリプトン佐々木氏インタビュー
歌声最速インプレッション
sasakure.UK×DECO*27×ピノキオピー
cosMo@暴走P×164×みきとP
ボカロPみくみくアンケート
VOCALOIDの未来 ヤマハVOCALOIDグループリーダー石川氏
◆特別企画:本気でDTMを始めよう
今のDTMでできることを理解しよう
DTMを始めるために必要なモノ
音楽ソフトをインストール
初音ミクを歌わせよう
伴奏の作り方を覚えよう
各パートをミックスして曲を完成させよう
ソフト音源を追加しよう
DAWでギターを録音しよう
ここから始める初心者のためのDTMアイテムカタログ
◆TOPIC
自身のサウンドを突き詰めた攻撃的な1stアルバム登場 かめりあインタビュー
クリエイターさんいらっしゃい!HyperJuice×Ryu☆×kors k
浅倉大介に聞く最新シンセサウンド「クラブミックスアルバムとコタニキンヤ.raremetal heart」INTERVIEW WITH DA
(DTMNAVIコメント)
最近ようやく初音ミクやボカロPのことがわかってきたんですけど、初音ミクはバージョン4なんですね。E.V.E.C機能(Enhanced Voice Expression Control)、発音拡張機能(強い発音 / 弱い発音)、Voice Color、Voice Releaseなど、初音ミクの進化に注目です。
将来的に、リアルドールで初音ミクの顔コントローラーとかできるんじゃないでしょうか。
サウンド・デザイナー2016年8月号
- 出版社:有限会社サウンド・デザイナー
- 発売日:7月9日(土)
- 価格:864円(税込)
巻頭インタビュー 平井 堅
珠玉のJ-POPを生み出す作曲手法を語る!
その美声と圧倒的な歌唱力でリスナーの心を鷲づかみにし、数々のヒット曲を世に送り出している平井 堅。彼が前作から5年ぶりとなるオリジナルアルバム『THE STILL LIFE』を発表した。本作ではアコースティックな王道のバラードから、大胆に打ち込みを取り入れたチューン、さらにはアグレッシブなロックナンバーまで、これまで以上に音楽的な振り幅の広さを披露している。5年間のすべてが詰め込まれたアルバムの制作の裏側や、今までベールに包まれていた作曲の手法について語ってもらった。
特集:楽譜がなくてもすぐできる! ドラム&ベース打ち込み教室
ベースラインとドラムのリズムは、曲の「ノリ」を決定する、歌やギターと同じくらい非常に重要なパートです。この特集では、それぞれのパートを打ち込みで作るための基礎知識とフレーズメイクのコツをヒット曲を例にして、「非ベーシスト、非ドラマー」であるギタリストの皆さんに向けてわかりやすく紹介しましょう。
【凄腕ベーシスト&ドラマーが明かす“リズムの作り方”】
- 日向秀和(Nothing’s Carved In Stone、ストレイテナー)
- mabanua(Gotch、CHARA、くるりetc.サポート)
【ベーシストとドラマーがリズムの作り方を解説】
- 日向秀和(ストレイテナー)
- mabanua(くるりサポートetc.)
【ドラム&ベース譜】
- BUMP OF CHICKEN「天体観測」
- スピッツ「ロビンソン」
- 椎名林檎「丸の内サディスティック」
特集1:ポイントがひと目でわかるイラスト付き
超初歩からのミックスの始め方
打ち込みや録音をして作った曲を完成させるために行なう作業、それが「ミックス」です。この特集では、ミックス未経験のビギナーの皆さんを対象に、その基礎的な手順を初歩から解説します。レコーディングからミックスまでを自ら行なっているミュージシャンのCUTTさんに、宅録ならではのミックスの手法と手順を教えてもらいました。イラストを使って、ポイントをわかりやすく図解します。
特集2:プロが音質を徹底チェック
ミックスが上手になるモニタースピーカー7選
ミックス特集に続いては、そのミックスを行なう際に不可欠なアイテムであるモニタースピーカーを取り上げます。なぜミックスでスピーカーを鳴らす必要があるのかを解説すると共に、編集部がオススメしたいモデルを7機種厳選し、ギタリストの小島大介とエンジニアの池田新治郎の両氏に試聴してもらいました。2人のプロに各モデルの音質の特徴や、向いている用途などをレビューしてもらいましょう。
プロのプライベートスタジオを公開
ゲスト:天才凡人
特選ミュージシャン
- BOOM BOOM SATELLITESラストインタビュー
- Czecho No Republic
宅録アイテムとことん調査隊
- ルパート・ニーブ・デザインRNHP
- VOX Starstream Type 1
- タスカムiXR
- dbx goRack
注目製品
- ズーム ARQ AR-96(試奏:AZUMA HITOMI)
- ホットトーンXTOMP(試奏:ミヤ from MUCC)
- ズームUAC-2
- マイクテックProCast
- ユニバーサル・オーディオ4-710d
- セレモニーMelodyne 4 Studio
(DTMNAVIコメント)
主要DTM雑誌のうち、最も実践的(つまり、曲作りに一番近い)な雑誌がサウンドデザイナーだと個人的に思います。ドラム&ベース打ち込み教室は気になります。
公式サイトにSoundCloudのデータが無料配布されているのもいいですね。
DiGiRECO vol.181
- 出版社:MUSIC NETWORK CORPORATION
- 号数:vol.182
- 発売日:7月8日(金)
- 価格:0円(全国約1,950箇所の楽器店、リハーサル・スタジオ、ライブハウス、音楽教室、音楽専門学校、大学などで配布)
■特集:マウスを手放せば、音楽制作はもっと楽しくなる! DAWコントローラー
(DTMNAVIコメント)
DAWコントローラー特集ということで、多種多様なコントローラーを紹介しています。コントローラーって、接続するのは面倒くさいのですが、一度つなぐと手放せなくなると思います。特にドラムとキーボードの打ち込みのスピードアップには欠かせません。