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【番外編: 実機レビュー】ストラトキャスター サドル RawVintage RVS-108とトレモロスプリング RVTS-1

ストラトに交換するサドル、RawVintage RVS-108とトレモロスプリングRVTS-1の実機レビューです。劇的に音が改善するかどうか、使用前と後で比較してみました。

以前に、アコギのブリッジピンを交換すると音が改善した、とレビューしたのですが、エレキギターも同じように、直接弦に触れる場所を変更すれば、音質はガラリと変わると思われます。

私はデジマートの「デジマート地下実験室」という記事を興味深くチェックしているのですが、先月「ストラトキャスターのサドルを交換するとギターの音はどう変わるのか?」という記事に惹かれ、早速私も試してみました。

RawVintage RVS-108の破壊力

RawVintage RVS-108は、ストラトキャスターのサドルです。デジマートの動画で、個人的に一番音が気に入ったのでこれにしました。ギラッとした派手さよりも、カラッとした感じがします。

RawVintageの公式サイトによると、「RVS-108は現在得られる中で最もヴィンテージに近い素材を使用することで硬度のバラツキを解消し、ニッケルメッキを直に施してよりヴィンテージのサドルに近づけました。」とあります。

RawVintageサドルには、インチサイズのRVS-112とミリサイズのRVS-108があります。ストラトはインチ規格とミリ規格があります。

どちらを購入すればいいか?については、RawVintageの公式サイトでチェックできます。私のストラトの場合、過去にアメリカで購入した一品なのですが、なぜかミリ規格でした。

(装着完了)

トレモロスプリングRVTS-1も追加

ストラトのトレモロユニットは、バネの張りの力で弦の強さが調整されます。たかだか「バネ」なので、何でもいいのでは?と思ったのですが、騙されたと思ってトレモロスプリングRVTS-1を試しに購入してみました。

私はトレモロアームが嫌いなので、スプリングは5本直列掛けで、トレモロは固定派です。

RawVintage RVS-108でどれだけ音が変わったか?

分かりやすいように、アンプに通さず生音のみで比較してみました。(すいません、電化製品やPCノイズが大量に入ってしまってます。チューニングも狂ってます。)

(エンコード:240k AAC)

交換前

ストラトキャスターに標準で装着されていたダイキャスト製のサドルです。

https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2017/04/rv_pre.m4a?_=1

交換後

https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2017/04/rv_after1.m4a?_=2

https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2017/04/rv_after2.m4a?_=3

実際に弾いてみたところ、違いが出ました。
コードストロークではあまり違いが出ていないのでは?と思いましたが、倍音が増え、音がマイルドになったような感じがします。単音も一音のハリが出たような感じがします。

元のサドルはダイキャスト製でしたが、RawVintage RVS-108はニッケルメッキで形状も異なるため、その違いもあるのでは?と思います。

さらに、アンプを通してみるとより違いを感じられるかもしれません。

RawVintage RVS-108の外観

RawVintage RVS-108の外観は、ビンテージストラトに装着されているようなサドルと同じく、スチールプレートを折り曲げたような形です。イモネジも経年変化の少ないステンレススティール製とあるので、耐久性も問題なさそうです。

RawVintage RVS-108とRVTS-1まとめ

RawVintage RVS-108はAmazonで税別5,054円(2017年4月現在)、RVTS-1とあわせて合計7,000円弱と、低価格エフェクターが一個買えてしまうぐらいの値段ですが、音質改善効果は大きいと思います。

ストラトのリプレイスメントパーツで交換できる箇所は、ペグ、ナット、ネックプレート、サドルetcとありますが、やはり、アコギのブリッジピンのように直接弦に触れるパーツの交換は音質に大きな違いが出ると思いました。

RawVintage RVS-108は、ハードロック、メタルのように、ディストーションで歪ませるような音よりも、クリーン、クランチ、軽いオーバードライブで歪ませるぐらいの、ギター本来の特性が出るような歪みに対しては、効果バツグンです。一度試してみてはいかがでしょうか。


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