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【実機レビュー:音あり】VOX amPlug2 AP2-LDの豊かな歪みで深夜もギター練習

VOX amPlug2 AP2-LD

VOX amPlug2 AP2-LDの実機レビューです。Bluetoothトランスミッターなど深夜のギター練習用に色々試しましたが、結局VOX amPlug2 AP2-LDに落ち着きました。

深夜でも気軽に爆音で歪んだ音がほしい時は、VOX amPlug2シリーズが選択肢の一つになると思います。

VOX amPlug2 AP2-LDのレビューと、Bluetoothトランスミッターの実験結果もあります。

Contents

深夜でもギターをガンガン歪ませて弾きたい。しかも快適に!

と誰もが思うかもしれませんが、マーシャルなどハイゲインアンプで爆音を鳴らすとさすがに近所迷惑なので、常識ある方はヘッドホンに対応したアンプやマルチエフェクターにヘッドホンを接続して鳴らすことになると思います。

しかし、ギターにアンプを接続し、さらにアンプにヘッドホンを接続すると、シールドとヘッドホンケーブルの2本接続した状態でギターを弾かなければいけないので、非常にストレスが溜まります。

そこで「無線化」を検討することになるのですが、シールドとアンプは、以前紹介したXvive XV-U2ワイヤレスを使うとして、アンプとヘッドホンを接続するケーブルの代わりに、Bluetoothトランスミッターの導入を検討することにしました。

TaoTronics Bluetooth トランスミッター レシーバー TT-BA09を試す

Bluetoothのコーデック規格はたくさんあり、調べたところによると中でも「aptX LL(aptX Low Latency)」という規格は低遅延ということです。

aptX LLは音質は48kHz/16bitと過去のaptXコーデックと変更ありませんが、aptXの遅延速度が80msに対し、40ms未満(0.04秒)と短縮されています。テレビなどの音声を伝送する際、絵と音のズレが極力抑えられています。

そこで、amazonでランキング1位のTaoTronics Bluetooth トランスミッター レシーバー、TT-BA09を購入し、

Bluetoothイヤホンは、格安ながらaptX LLに対応したエレコム LBT-RH1000を購入。ギター演奏で実用的かどうか試してみました。

結果。Bluetooth aptX LLはギターに敗北

Bluetooth トランスミッター レシーバー TT-BA09で、アンプから流れた音をワイヤレスイヤホンLBT-RH1000に飛ばし、ギターを鳴らしてみたのですが、うーん微妙。。。

いくらaptX LLが低遅延で40ms未満(0.04秒)とはいえ、ピッキングをするタイミングと音が聴こえるタイミングにズレが生じてしまいました。ピッキングした音とアンプから聴こえてくる音がほんの少しズレるので、演奏していても気持ちよくありませんでした。残念。

BOSSのWAZA-AIRなど、楽器演奏に特化した機材を導入すれば、音の遅延感はまた違ってくるのかもしれませんが、低予算の中で市販のBluetooth機器での楽器演奏はまだ難しいみたいです。

VOX amPlug2 AP2-LDに方向転換

Bluetoothを使ったギター無線化は時期尚早、ならばケーブルを減らす方向で考えた時に、目に止まったのがVOX amPlug2 AP2-LDでした。

正直、VOX amPlug2 AP2-LDはしょぼいおもちゃぐらいにしか思っていませんでした。数十年前、フェンダーの電池で鳴るような小型アンプぐらいの実力しかないと思っていましたが、実際は違っていました。

VOX amPlug2 AP2-LDを導入することで、アンプ周りは

になり、お手軽になりました。

VOX amPlug2 AP2-LDの機能・特長

VOX amPlug2 AP2-LDは電池で動く小型のアンプで、アンプとシールドが一体化しています。

VOX amPlug2 AP2-LDのシールド接続部分は、180度回転するようになっているので、ギターを振り回しても追随します。

VOX amPlug2 AP2-LDは本体をギターに直接挿して使うので、シールドは不要です。

VOX amPlug2 AP2-LDがあれば、あとはイヤホンを用意すれば使えます。

私はSHUREのSE112という、SHUREの中では最も安い部類のカナル型イヤホンを使っています。

お好みでヘッドホンでもいいと思いますが、ケーブルがかさばって演奏の邪魔にならないようにすることが大事だと思います。

イヤホンは、ソニーのイヤホンに使われているような、細めのフラットケーブルが使われているような製品がオススメです。

VOX amPlug2 AP2-LDの機能・特長

VOX amPlug2 AP2-LDはボタンを押すとクリーン(緑)、オーバードライブ(オレンジ)、ディストーション(赤)と歪みの深さを三段階で切り替えられます。



クリーンでもボリュームの上げ方によっては少々歪んでしまいますが、そこはご愛敬です。

つまみは左から、ゲイン、トーン、ボリュームとなっていて、激しく変化します。

ゲインを上げれば音は十分歪みます。

しかし、ハイゲインサウンドの場合、いいピックアップを搭載していることが、気持ちのいい歪みを得るためには重要かと思います。

私のギターにはディマジオのスーパーディストーションという、どベストセラーの定番ピックアップを搭載しています。

VOX amPlug2 AP2-LDにはエフェクトもリバーブとコーラスがついていますが、大味な印象なので、ほとんど使うことはないかなと思います。

VOX amPlug2 AP2-LDの音

それぞれ録音してみましたが、ギターアンプを介しているせいかホワイトノイズが酷いのでご了承ください。雰囲気だけでも感じ取っていただければと思います。

(クリーン)

https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2020/11/ap2_clean.mp3?_=1

(ドライブ)

https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2020/11/ap2_drive.mp3?_=2
https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2020/11/ap2_drive_rev.mp3?_=3

(ディストーション)

https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2020/11/ap2_dist.mp3?_=4

(リバーブ)

https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2020/11/ap2_dist_solo_rev.mp3?_=5

(コーラス)

https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2020/11/ap2_dist_cho.mp3?_=6

たまに近所迷惑になってないかと心配するぐらいのザクザク歪んだ音が出ます。

VOX amPlug2 AP2-LDの外観

VOX amPlug2 AP2-LDの外観は黒いプラスチック製で、VOXアンプのロゴがアクセントについています。

VOX amPlug2 AP2-LDのサイズは

と、厚みのあるライター程度のサイズ感です。また、重量は電池なしで40gと軽量です。

バッテリーのもちは単四アルカリ乾電池2個で最大17時間持ちます。
電池はエネループを使えるので十分です。

VOX amPlug2のバリエーション

VOX amPlug2シリーズは種類も豊富で、私の購入したLeadのほか、AC30、Classic Rock、Metal、Bass、Clean、Bluesとあります。

他に、Blackstarより発売しているBlackstar amPlug2 FLYもあり、いつか試してみたいです。

VOX amPlug2 Cabinetという、音を出力できるアンプもセットでお安く販売されているので、人に聴かせたい場合など使い方によっては便利かと思います。

VOX amPlug2 AP2-LDまとめ

VOX amPlug2 AP2-LDは、格安で見た目はおもちゃのようですが、音はベースもミドルもトレブルも十分な「アンプ」だと思いました。

VOX amPlug2 AP2-LDだけで細かく音を作り込むのは難しいとは思いますが、深夜に歪ませたアンプの音でストレス少なめで練習するには十分かと思います。技術の進歩を感じます。

BOSSのWAZA-AIRほど高級なアンプセットまでも必要と感じず、深夜でもお手軽に練習したい方にとって、VOX amPlug2シリーズを導入するのは選択肢の一つとしてアリかと思います。

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