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【レビュー】Mackie Big Knob StudioとUR22mk2、Onyx Blackjack比較

Mackie Big Knob Studio

Mackieのオーディオインターフェイス、Mackie Big Knob Studioをチェックしてみたいと思います。Mackie Big Knob Studioと定番のSteinberg UR22mk、Mackie Onyx Blackjackを比較します。

Mackie Big Knob Studioの特徴。強力なミキサー機能。

Mackie Big Knob Studioは、2005年に発売されたボリュームコントローラーBig Knobに、オーディオインターフェイスがくっついたような機材です。巨大な中央のボリュームつまみが特徴で、3系統の音源とステレオ2系統のモニター出力をコントロールできます。

巨大な中央のつまみの右隣にA、Bというボタンがあり、モニターをどちらか選択できるようになっています。モニターを2種類選択できるというあたりは、Steinberg UR22mkのような一般的なオーディオインターフェイスとは異なる機能だと思います。

また、ヘッドホン端子も2個あり、よくあるオーディオインターフェイスとは少々違うようです。小規模なスタジオ向きの機能とも言えると思います。

ほか、ミュートボタンやCueボタンなど、やはりミキサーメーカーのMackieの製品だけあって、アナログ音源の制御は充実しています。トークバックやキュー出しのマイクなど、一瞬「これはオーディオインターフェイスなのか?」と思うぐらいミキサー機能があります。

Mackie Big Knob Studioにはない機能

Mackie Big Knob StudioはSteinberg UR22mkIIと比較すると、MIDIのIN/OUTがありません。また、iPadなど昨今のモバイル機器にも対応はしていません。しかしながら、Mackie Big Knob Studioも24bit/192kHzに対応していますし、USBで接続できます。メジャーなDAWソフトにも対応、とあるので、互換性は心配ないと思います。

Mackie Big Knob StudioはOnyx Blackjack?

Mackie Big Knob Studioは、Mackieの小型オーディオインターフェイス、Onyx Blackjack直系のInOut品質だと思います。Onyx Blackjackは、Mackieの有名なミキサー「Onyx」から1チャンネルを残し、小型オーディオインターフェイス化してしまった、「尖った」製品です。

実は私はOnyx Blackjackを現役で活用してまして、音の太さとノイズの少なさに満足しています。単発アナログモノのレコーディングにはいつも使っています。

Steinberg UR22mkIIやRoland Rubix22など、低価格帯のオーディオインターフェイスの場合、大抵メーカー独自のマイクプリアンプが搭載されているのですが、それらには仰々しい名前が付いているものの、裏を返せば、一番コストが削られる場所で、ブラックボックスなところでもあります。正直Onyx Blackjackと比較すると、音はイマイチなんじゃないか?と思っています。

その点、Mackie Big Knob Studioは信頼できるレコーディング品質だと思います。

また、Onyx Blackjackは24bit/48kHzですが、Mackie Big Knob Studioは24bit/192kHzと最新スペックです。

Mackie Big Knob Studioの外観

Mackie Big Knob Studioは、Mackie伝統の鉄板製で、非常に頑丈です。公式サイトで「”戦車級に頑丈な”強靭なボディーデザイン」と半分ネタなのか何なのかよくわかりませんが、Onyx Blackjackも頑丈なので、Mackie Big Knob Studioを落下させたぐらいでは壊れないと思います。

また、Mackie Big Knob Studioは名前の通り、巨大なボリュームノブと傾斜のある表面で、Onyx Blackjack同様、オーディオインターフェイス中心に操作することを想定されていて、大変使い勝手がいいです。

サイズは縦20.3cm、横30.5cm、高さ12.8cmで2.27kgです。MacBookPro15インチよりも少し重いぐらいだと思います。

Mackie Big Knob Studioの入力数は、XLR、フォーン端子兼用の4つ、出力数は2個のモニターに対応しているので4つあります。

また、一個ランク上の製品にMackie Big Knob Studio Plusもありますが、スピーカー出力端子が増えている程度なので、DTM用途としては、個人的にMackie Big Knob Studioで十分かと思います。

Mackie Big Knob Studioまとめ

Mackie Big Knob Studioですが、Mackieはアナログミキサーの音の良さで昔から定評があリます。オーディオインターフェイスに何を求めるか?と言えば、突き詰めていくとやはり「音質」じゃないでしょうか。

ギターやシンセ、ボーカルなど生音をレコーディングする方にとって、その辺の一般的なオーディオインターフェイスよりも、Mackie Big Knob Studioのような、生音レコーディング第一主義で男気あるインターフェイスの方がオススメできるんじゃないか?と思います。

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