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【実機レビュー音つき】MOOER GE200実機レビュー。マルチエフェクター定期買い換えのススメ

MOOER GE200

MOOER GE200の実機レビューです。4年前に購入してフル活用中のZOOM G3XとMOOER GE200を音質比較してみました。MOOER GE200の使い勝手もチェックしています。

MOOER GE200を選んだ理由

MOOER GE200を選んだ理由は、ぶっちゃけ「なんとなく」なのですが、取り回しの良い小型マルチエフェクターを物色したところ、BOSS GT-1とMOOER GE200、ZOOM G3Xの後継モデル、ZOOM G3Xnの3種類が候補にありました。

私の場合、普段の自宅練習はZOOM G3Xにヘッドホン、たまにマーシャルアンプを鳴らしています。

スタジオやライブでは、自分で組んだエフェクターボードを持参してますが、エフェクターボードを持参するのが億劫な時に、ZOOM G3Xと何かのオーバードライブ、またはディストーションを持ち出しています。

正直なところ、ZOOM G3Xとコンパクトエフェクターの付け足しで、大抵のことはまかなえていました。

MOOER GE200、音が良くない機材・使い勝手の悪い機材は見向きもしなくなる病

候補のBOSS GT-1は、以前購入したeBand JS-10のしょぼい歪みのイメージがあり、却下、ZOOM G3Xの後継モデル、ZOOM G3Xnは音質もかなり向上しているようなのですが、画面がG3Xよりも小さく使い勝手に疑問があったのと、失礼ながら単純に「ZOOMに飽きてしまった」ことが大きいです。

MOOERについては、MOOER HORNETという小型モデリングアンプを新宿の島村楽器で試奏した時の音が予想よりも良かった理由が大きいです。

自宅での使用が多いとはいえ、音が良くない機材・使い勝手がよろしくない機材は少しづつ使わなくなります。私の場合、スタジオやライブハウスで出す音が自宅でもほしいので、自宅のアンプも真空管でないと厳しいです(贅沢病かもしれません)。

MOOER GE200とZOOM G3の音比較

MOOER GE200とZOOM G3の音比較です。

使用機材

メサブギー系

ZOOM G3X

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MOOER GE200
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Marshall JCM2000系

ZOOM G3X
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MOOER GE200
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Marshall プレキシ系

ZOOM G3X
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MOOER GE200
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Fender ツインリバーブ系

ZOOM G3X
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MOOER GE200
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アコースティック

ZOOM G3X
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MOOER GE200
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https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2019/02/ge200_ac.wav?_=22

MOOER GE200は24bit96Khzで処理

いかがでしょうか?MOOER GE200はメタル系の音がちゃんと生っぽく歪みます。「グワッ」という感じでしょうか。ZOOM G3Xも結構頑張ってるのですが、MOOER GE200を聞いた後は少々物足りなく感じてしまいました。

MOOER GE200の方が音の中域が厚いと思います。もしMOOER GE200をレコーディングで使うなら、他パートのバランスを整えるためEQで削ることになると思います。

とはいえ、普段の練習は気持ちよく鳴らすのが一番だと思うので、MOOER GE200はかなり優秀だと思います。

MOOER GE200は空間系の音もいい

空間系はBOSSの32bit/96kHz系エフェクターMD-500DD-500あたりが多分一番なんじゃないかと思うんですけど、MOOER GE200も結構いいクオリティです。

https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2019/02/ge200_twinrev_chorus2.wav?_=23

MOOER GE200は24bit/44.1kHz処理のようです。

MOOER GE200の使い勝手

ZOOM G3Xは簡単操作でおなじみですが、MOOER GE200もG3Xに劣らず簡単に操作できます。大まかな操作は説明書を読まずに大体できます。

ZOOM G3Xの場合、好きなプリセットを選び、鳴らしたいエフェクターを画面の順番に並べていくというスーパー親切設計です。MOOER GE200も同様、まずは好きなプリセットを選びます。

次にエフェクターを切り替えるのですが、スマホサイズのカラー液晶モニターより、どのエフエクターを変えるか決めた後は、右にあるVALUEノブを回して押し込むだけでエフェクターが切り替わります。

エフェクターのオンオフを切り替えたいときは、横一列に並んでいるエフェクトブロックを押すだけです。

ZOOM G3の場合、自分のエフェクターがどこにあるのか、スクロールキーを押して確認しないといけないのですが、MOOER GE200の場合は、スクロールさせなくても一覧表示されていてわかりやすいです。

MOOER GE200はVALUEノブを回して選択したり設定値を変え、値を決めたらノブを押すだけで、ほとんどの設定を切り替えることができます。めちゃ楽です。使い方はすぐ覚えられます。

MOOER GE200の機能

MOOER GE200には、ZOOM G3Xと同じくマルチエフェクターに必須の機能が備わっています。

私の場合、練習用のリズムマシン以外は他のツールでやってしまうので、ほとんど使わないと思います。

MOOER GE200とZOOM G3Xのプリセット数

MOOER GE200のエフェクト数は151、ZOOM G3Xは116、同時使用エフェクト数はMOOER GE200が物理的に9、
ZOOM G3Xが6です。凝った音作りがしたい場合、ZOOM G3Xの6だと、「あとノイズゲート一個追加したい」など不足感がありましたが、MOOER GE200は9個までいけます。

エフェクト数やプリセット数は多いに越したことはないと思いますが、主に使うのはせいぜい20ぐらいなので、私の場合、数はあまり気にしていません。

MOOER GE200の外観とサイズ、重量

MOOER GE200はまず薄いです。ZOOM G3Xと比較するとこんな感じです。

MOOER GE200の横幅は29.7cm、縦幅は14.5cm、高さが4.5cmとA4クリアファイルの2/3
程度です。重量は1.4kgなので、MacBookPro13インチと同じぐらいかと思います。

MOOER GE200の気になるところ①:ペダル

高音質で使い勝手の良いMOOER GE200ですが、いくつか気になるところもあります。

まず、ZOOM G3Xと比較してペダルの小ささがちょっと気になります。ZOOM G3Xの場合、そこそこ大きく頑丈なので、ワウをセットしてペッコンペッコンとカッティングを弾いていい具合に強弱がつくのですが、MOOER GE200はペダルのサイズが小さいので、少々不安があります。

MOOER GE200の気になるところ②:挿してON!ACアダプタが巨大!

MOOER GE200にはなんとON/OFFスイッチがありません!おお中国製かっ!って感じですが、国内のBOSSやZOOM製品と比較すると少々心配になります。

また、ACアダプタも巨大で、せっかくの小型ボディが台無しです。ライブの時はACアダプターを買い替えようと思います。

MOOER GE200まとめ。あなたはマルチに何を求める?マルチエフェクターの本質とは!?

ここまでMOOER GE200をチェックしてきましたが、ひと昔前のマルチエフェクターと比較すれば、ZOOMもBOSSも十分音はいいと思います。

マルチエフェクターの場合、新製品のレベルは乗っかっているチップの処理速度や処理数によってクオリティが高まるので、数年単位でクオリティがグッと上がるようです。そうなれば、新モデルが出ればすぐさま買って、古いモデルはヤフオクに放流してもいいと思います。

私は実は、使い勝手のいいZOOM G3Xをこのまま一生使い続けるつもりでいましたが、考えが変わりました。

マルチエフェクターの本質は何なのか?突き詰めていくと、個人的には豊富な機能よりもやはり音質を最優先したいので、数年後どうなってるかわかりませんが、もう一段上のクオリティを狙うなら、少々製品に粗があるものの、サイズ感と使い勝手のよさに高音質、取り回しのいいMOOER GE200をオススメしたいと思います。

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