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【レビュー】PreSonus Studio2|6

Studio Oneでおなじみ、PreSonusの新製品オーディオインターフェイスStudio 2|6のレビューです。前回取り上げたRoland Rubix22と比較してみたいと思います。PreSonusの製品は、国内では認知度が低いイメージがありますが、海外ではDAWコントローラーからスピーカーまで高品質のブランドとして高い評価を得ています。

PreSonus Studio2|6の特徴

PreSonus Studio2|6は、USB2.0バスパワー駆動の24bit192khz対応オーディオインターフェイスです。表側にXLR/ライン入力端子が2個、裏側にメインアウト端子が2個、ラインアウト端子が2個、ヘッドホン端子が1個にMIDIのINOUT端子が1個づつ、と、オーディオインターフェイスとして標準的な構成になっています。

ほか、PreSonus Studio2|6は低ジッタークロックのデジタルコンバーターが備わっていて、プリアンプ部分も高級機Studio192と同じXMAX-Lソリッドステートプリアンプが備わっているそうです。直接音質をお伝えすることはできませんが、恐らく高品質な音声処理がされているのだろうと思います。

PreSonus Studio2|6のコンバーターは、115dBのダイナミックレンジ、とのことです。Roland Rubix22は、Rubix22はOutputが104dB、Inputが109dBなので、数字だけ見れば、PreSonus Studio2|6の方が性能は高いです。

PreSonus Studio2|6は付属ソフトが充実!

PreSonus Studio2|6は付属ソフトが充実しています。「Studio One Artists」というプラグインセットがバンドルされています。これはRoland Rubix22にはない特典です。

PreSonus Studio2|6に付属するStudio One Artistsは何がすごい?

PreSonus Studio2|6に付属するプラグイン「Studio One Artists」は7種類のエフェクトプラグインで、内訳は、

と、有名メーカー謹製プラグインが揃っています。これらを使いこなせすには時間がかかりそうですが、単品で購入して揃えると、価格がとんでもないことになりそうなので、後から追加するよりも最初からあったほうがいいと思います。

特に、Arturia Analog Lab Liteがあれば、曲のリード音源で即戦力になると思います。

PreSonus Studio2|6はStudio One Artistも付属でオトクすぎる!

Studio One Artistsだけでもお腹いっぱいな感じですが、PreSonus Studio2|6にはシーケンスソフトPreSonus Studio One Artistも付属しています。Roland Rubix22の場合、付属ソフトはAbleton Live Liteなので、MIDI打ち込みを本格的にやるにはマッチしていないかもしれません。

さすがPreSonusが提供するオーディオインターフェイスとあって、ソフトはかなりの充実っぷりです。国内メーカー製品と比較して、ソフトが充実しているのは海外製品の特徴かもしれません。

PreSonus Studio2|6の外観

PreSonus Studio2|6の外観ですが、高さ4.4cm、奥行き14.4cm、幅18cmで重量866gといったところです。最新のiPad Proよりも1.5倍の重量ぐらいでしょうか。Roland Rubix22が、高さ4.6cm、奥行き16.5cm、幅14.5cmで重量1kgなので、PreSonus Studio2|6は、Rubix22よりもちょっと小さく軽いぐらいかと思います。

PreSonus Studio2|6の表側の色は質感のあるシルバーにアクセントとしてシルバーがかった青色で、インテリア的にもオシャレだと思います。レベルメーターも視認性が高そうです。

PreSonus Studio2|6まとめ。ソフト目当てで購入もアリ!?

PreSonus Studio2|6はオーディオインターフェイスとしては必要十分なスペックだと思います。デジタルコンバータ、プリアンプ部分については、メーカー独自の味付けがあり好みが分かれると思うので、実際にお店で鳴らして比較するしかなさそうです。

PreSonus Studio One ArtistDL版の価格が12,800円で、PreSonus Studio2|6の価格が24,800円なので、本体は12,000円。Studio One Artistsも手に入ることを考えたら、Studio2|6本体は無料でゲットできてしまう感覚でもアリかもしれません。

もし、Studio2|6本体を使ってみて、どこか微妙に感じても、ソフトで十分もとが取れてしまうので、お得すぎると思います。ビックリマンチョコ理論(?)で、ソフトだけをゲットして、本体はヤフオクに放流、でも有りかもしれません。

無料で始めるDTM!」でも触れましたが、PreSonus Studio2|6でもRoland Rubix22でも、3万円程度の価格帯のオーディオインターフェイスの性能は、どのメーカーの製品も変わらないんじゃないか、と思います。オーディオインターフェイスの性能は割り切って、まずはDTMのお勉強をしつつ、お金を貯めてApollo Twinを買うのがベストな選択じゃないかと思います。

そんな中で、PreSonus Studio2|6は仮にオーディオインターフェイス本体が微妙でも、ソフトでもとがとれてしまう、十分お買い得な製品なので、いつものDTMNAVIと違った視点でオススメです。

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