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【実機レビュー音つき】FREE THE TONE ARC-53M 高性能スイッチャーの使い方

FREE THE TONE ARC-53M

FREE THE TONE ARC-53Mのレビューです。高品質でプロ仕様の定評あるFREE THE TONEのスイッチャーですが、簡単にセッティングできます。
音と使い方について説明しています。

FREE THE TONE ARC-53Mの機能・特長

アナログエフェクターの集中管理をするスイッチャーは各社から色々発売されていますが、一目置かれているのがFREE THE TONEの製品です。

ARC-53Mは、ARC-3を小型化したスイッチャーで、最大5個のエフェクターループとMIDI制御機能が備わっています。

FREE THE TONE ARC-53Mの特長は、「HTS(Holistic Tonal Solution)サーキット」と名付けられた入出力回路で、ノイズ除去、インピーダンスの安定化が行われています。
公式HPには、「ギター本体の持つサウンドを自然に忠実に出力」とありますが、どこまでの実力でしょうか。

FREE THE TONE ARC-53Mを通した音比較

FREE THE TONE ARC-53Mがどれだけ優れているのか、ARC-53Mでループを組んだ音と、エフェクターを直で接続した時と比較して見ました。

アンプは
MOOER Hornet Black

エフェクターは、ノイズが凄そうなエフェクターをチョイス

WamplerDracarys Distortionは、メサブギーのレクチファイヤーを置くスペースも轟音に耐えられる防音設備も無いので購入しました。モダンハイゲインのディストーションでまあまあ気に入ってます。


レコーディング環境は

のお手軽構成
です。

FREE THE TONE ARC-53Mを通す前と後の音

エフェクター直列時の音

https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/1_no_switch.mp3?_=1

すごいノイズです(笑)

Big Muffを鳴らしてみる

https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/7_noswitch_bigmuff_riff1.mp3?_=2

Wampler Dracarysを鳴らしてみる

https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/6_noswitch_dracarys_riff1.mp3?_=3

FREE THE TONE ARC-53Mを通した音

Big Muff ON

https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/2_switch_bigmuff.mp3?_=4

ノイズが減りました

Wampler Dracarys ON

https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/3_switch_dracarys.mp3?_=5

ハムノイズが聞こえますが、音は抑えられています。

Wampler Dracarysを鳴らしてみる

(その1)
https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/4_switch_dracarys_riff1.mp3?_=6

(その2)
https://dtmnavi.tokyo/wp-content/uploads/2020/09/5_switch_dracarys_riff2.mp3?_=7

Wampler Dracarys

確かに、ルーパーで他のエフェクターの影響を受けなくなる点もあると思いますが、FREE THE TONE ARC-53Mに接続すると大幅にノイズが軽減されます。
エフェクター切り替え時によくある、アンプを破壊してしまいそうな「ボン」という音も出ません。

ギターを鳴らした時の劣化も特に感じませんでした。音が暴れなくなった感じがします。

FREE THE TONE ARC-53Cスイッチャーの使い方

FREE THE TONE ARC-53Mの設定方法は簡単です。

基本的には、1-5でエフェクターのIN/OUTをそれぞれ接続した後、プリセットモードに切り替え、
オンにしたい1-5のループを選択し、保存するだけです。呼び出しはPS1〜5を選ぶだけです。

あまり使うこともないと思いますが、プリセットは200まで保存できます。

インプット部

プリセット1

プリセット3

プリセットを切り替えると、どのループがONの状態か、「LOOP/CTL」で一目でわかります。

各LEDも明るく視認性は高いので、ライブハウスの暗い中でも誤動作を防げると思います。

プリセットを切り替える際のフットスイッチを押した時の「カシャッ」という音に高級感を感じます。スムーズな押し心地です。

エフェクターの接続にはFREE THE TONEのソルダーレスケーブルで揃えるのがおすすめですが、高品質ながら高価なので、代用品でもアリかと思います。

FREE THE TONE ARC-53Mの外観

FREE THE TONE ARC-53Mの外観は、鉄(アルミ?)で高級感があります。オプションで黒色もあります。

サイズは

重量は
1.1kg
で、ノートPC一台分といったところです。

FREE THE TONE ARC-53Mまとめ

FREE THE TONE ARC-53Mは基本性能に忠実で使い勝手のいい高性能なスイッチャーです。他社製品よりも高価ではありますが、アナログエフェクターの集中管理機器として優秀だと思います。

アナログエフェクター中心のシステムを組む場合、ARC-53Mを導入すれば、まず間違いはないかと思います。

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