[レビュー]TASCAM US-366 オーディオインターフェイス

TASCAM US366

TASCAMがオーディオインターフェイスを出すなんて、数年前ではありえなかったと思うんですけど、使い勝手がよさそうなルックスのUS-366についてレビューしてみます。

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つまみがデカい

TASCAM US366 表面

まず何が気になるかと言えば、上部に大ぶりのLINEOUTボリュームがあります。また、LINE OUTの上には4つ、大きめのツマミがあり、左からINPUT1、INPUT2、MIX、PHONESと順番に並んでいて、頻繁に操作する大きめのボリュームが備わっています。これは使い勝手がよさそう。

ボリューム関連の処理をソフトでやるかハードでやるか、オーディオンターフェースの方向性があると思うんですけど、TASCAM US-366の場合、ハード側でコントロールすることを想定されているようです。BabyfaceやDuetなど海外製の有名なオーディオインターフェイスも、オーディオインターフェイス側でボリューム関連は操作できるよう、巨大なボリュームがついていたりしますので、コンシューマー向けオーディオインターフェイスのトレンドなのかもしれません。

ただ、残念に思うのは、US-366の場合、通常のラックと同じぐらいの厚みがあるため、腕を持ち上げて操作しなければいけないので、ノートPCでキーを打つぐらいの感覚では使えないかもしれません。

Ableton Live同梱、ソフトなど

なんとこのお値段でAbleton Live 9 Liteがついてくるようです。Ableton Liveをバリバリ使いこなしたい人には向いているかもしれません。Ableton Liveはレコーディオングしたオーディオファイルを適当に並べるだけでピッチ調整とかソフトでやってくれる便利ソフトなので、LogicやCubase、Digital Performerなど一般的なDTMソフトが苦手な方には大変オススメです。

TASCAM US366 付属ソフト

他にもSONAR X3 LEが付属していたりとかなり太っ腹な感じがします。また、ハードウェアDSPでコンプレッサー、ノイズサプレッサー、ディエッサー、エキサイター、3バンドイコライザー、リバーブもついていて、これ一台でちょっとしたオーディオ編集もできてしまいそうです。

input output関係

TASCAM US366 全面

TASCAM US366 背面

インプットアウトプット関係は、マイク入力がLR1個づつ、ライン入力が4つあります。さらにコアキシャルとオプティカルのデジタルOUTが備わっていて、PCのオーディオボードやデジタルミキサーなどを使っている人には便利かもしれません。まぁ、今更デジタルout端子とか使う必要あります?とか個人的に思ってしまいます。他にはフォーン出力とUSB2.0があります。

MIDI端子はありませんので、キーボードを接続する場合は別途MIDIインターフェイスが必要になってくると思います。

マイク入力には高音質のHDDAマイクプリアンプがついているそうです。周波数特性が10Hz〜68kHzということなので、必要十分かと思います。

また、24bit/192kHz対応なので、高解像度、高音質なレコーディオングが期待できると思います。スペック的には十分だと思います。

その他外観など

重さは500g、幅は140cmで奥行きも140cm、厚みが4.2cmと弁当箱みたいなサイズです。かなり軽いので持ち運びには苦労しないと思いますが、軽量さのあまり、机や台などから落下させてしまう危険があります。そのあたりは、ケーブルの長さや機材の配置などを工夫する必要があるかもしれません。場合によってはおもりになるものを乗せるといいと思います。

外観は堅牢なアルミボディとあり、プロフェッショナルな機材のイメージがあります。しかし、恐らくツマミ類はプラスチックなので、その辺りは好みが分かれるかもしれません。ただ、前述した通りツマミ類は大ぶりなので、落下したところでそう簡単には折れたりしないと思います。

電源もUSBケーブルから取るようになっているので、ACアダプターに邪魔されることがない点も、取り回しを容易にして使い勝手の向上に貢献していると思います。このあたりは最近のオーディオインターフェイスでは標準のようです。

TASCAM US366 フットスイッチ

他のオーディオインターフェイスにあまり無いオプションとして、フットスイッチのRC-3Fが別売りであります。個人的にフットスイッチって何に使うんだろうと思いますが、レコーディングで遠隔操作をする際には便利なんだろうと思います。スタジオ等でレコーディングする場合には便利だと思います。

TASCAM US-366の総評

ニコニコ動画やユーストで使用されることを想定しているため、曲作りのための一般的なDTM機材とは方向性が違うのでは?と思いました。逆にそういった用途で使用するには大変よくできたオーディオインターフェイスだと思います。見た目的にもプロフェッショナルな雰囲気がありますし、24bit/192kHzでレコーディングできるので、ストリーミング放送にはオーバースペックかもしれませんが、高音質でレコーディングできることは有利だと思います。

個人的にもバンドの練習用にTASCAMのPCMレコーダーを活用していて、音質の良さには満足しているので、恐らくUS-366の音質も高いと思われます。オーディオを主体にしたDTM、レコーディング用途、ミキシング、編集にはオススメだと思います。

TASCAM オーディオインターフェイス DSPミキサー搭載 96/192kHz対応 USB2.0 US-366

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