【実機レビュー】NATIVE Instruments MASCHINE MK2 & 使い方チュートリアル

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NATIVE Instruments MASCHINE MK2の実機レビューと簡単な音楽制作フロー紹介です。Maschine Jamも発売されてNATIVE InstrumentsもAbleton Push、Novation Circuitのようなステップシーケンサーの流れに沿った製品が投入されていますが、MASCHINEはPCと連動したMPCみたいで、登場時は画期的で今もメインで使用しているミュージシャンも多いと思います。

MASCHINE MK2で一曲作るまでのフローを説明してレビューしていきたいと思います。恐ろしく簡単なレビューなので、MASCHINE MK2で一体どうやって曲を作るのか、ざっくりわかっていただけると幸いです。

NATIVE Instruments MASCHINE MK2の外観

NATIVE Instruments MASCHINE MK2は、MPC2000/MPC3000などAKAIのサンプリングマシン名機と同じく4×4のドラムパッドに、録音再生ボタン、視認性の高いウインドウ、ファンクションキーと操作ノブ、といった構成になっています。

AKAIのMPCシリーズと大きく異なるのは、パッドがカラフルに光ることです。決しておもちゃのようにしょぼくもなく、インテリア的にも綺麗なのですが、色が選択したトラックの色と揃うので、見た瞬間にどのトラックを選択しているのかがわかるので合理的です。

USBケーブルを接続すると、カラフルに光ります。それだけでテンションが上がるのではないでしょうか!?

NATIVE Instruments MASCHINE MK2とMaschineソフトウェアとの連動

Maschine MK2はMashineソフトウェアと「かなり」正確に連動します。上部の多機能ボタンとノブは各機能を移動し、ノブはパラメーターをアナログで変更できます。

ちなみに、MASCHINE MIKRO MK2はこの辺りの操作がバッサリありませんので、安さを理由に購入は控えておいたほうがいいと思います。

NATIVE Instruments MASCHINE MK2で音色を選び、ドラムを打ち込む

Maschineソフトウェアの左側は「ブラウザ」と言う名前で、音源サンプルを探すことができます。ブラウザには、ドラム、ギター、シンセなどサンプルがジャンルごとに分かれて配置されています。

音源サンプルはMASCHINE MK2のつまみで選択し、大型ロータリーノブをタップすると音源が決まります。どのトラックに配置するかもMASCHINE MK2単体で選択できます。

今回はドラム音源を選択した後、いわゆる「指ドラム」で演奏してみました。その後、録音ボタンを押せば、シーケンサーにリアルタイムで打ち込まれます。

MPCシリーズでも体験していますが、リアルタイムで打ち込むは非常に難しいです。ジェレミーなんとかさんか、ヒップホップなブラザーの元で数年修行するか、パッド操作は基本的にドラムと同じ要領なので、ドラム教室に通って鍛えるしかないです。私の指ドラムも汚くて残念な感じですいません。

NATIVE Instruments MASCHINE MK2でステップ入力

私のように、リアルタイムでうまくいかない人がDTMユーザーのほとんどだと思います。そんな方のために、MASCHINE MK2にはステップシーケンサーも備わっています。

複数機能ボタンより、ステップシーケンスを選択し、再生ボタンを押すと、4×4のパッドが順番に光ります。

パッドを押すと、押した位置のパッドで音が鳴ります。そこで、試行錯誤を繰り返しながら、バスドラ、ハイハット、スネアなどトラックを変更しながらリズムループを作成していきます。

ドラムが完成した後、ブラウザよりシンセ音源を選びシンセを打ち込みます。長さが揃わない場合は、マウス操作で長さを調整します。細かい調整はやはりMASCHINE MK2で操作するよりもPCのマウスで操作したほうが速いです。

NATIVE Instruments MASCHINE MK2のトラック切り替え

MASCHINE MK2を操作して何トラックか完成させた後、再生ボタン上にあるボタンを何回か押して、トラックを切り替えます。
Ableton Liveを使ったことがある方はお分かりかと思いますが、一個のループトラックを切り替えることで、DJ的な演奏が可能になります。MASCHINE MK2はトラック自体が色分けされているので、分りやすいです。

このままトラックを複数作成し、順番に並べ替えていけば一曲が完成する、といった感じです。

NATIVE Instruments MASCHINE MK2でジェフミルズ風アプローチ

2015年、寺田倉庫でJeff Millsのイベント、「Exhibitionist」で、生でジェフミルズがTR-909で打ち込んでいるのを見たことがあるのですが、中身がTR-909のアートオブジェをジェフミルズが操作しているのを見て、似たような感じで遊んでみました。

MASCHINE MK2のステップシーケンサーを使えば、こんなことも簡単にできます。あとは、ボリュームやベロシティ、エフェクトなどで細かく追い込んでいけば曲は完成です。

NATIVE Instruments MASCHINE MK2まとめ

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かつて私はMPC3000も使用していましたが、ヒップホップな打ち込みに馴染めなかったのと、フロッピーディスク(またはZipドライブ)での読み込みが大変だったので、手放してしまいました。

NATIVE Instruments MASCHINE MK2は、リアルタイム入力だけでなくステップ入力も強力で、色の違いをうまく使って分かれているので、非常にわかりやすいです。

私のように、ドラム演奏技術に乏しいDTMユーザーにとって、リアルタイム入力だけでは、ぶっちゃけ何もできません(!)。恐らく、リアルタイムで打ち込んだ後の編集が嫌になって、すぐに機材を手放すことになると思います。

その点、NATIVE Instruments MASCHINE MK2は、ステップ入力も充実しているので、リアルタイム入力もバキバキやりたいし、ステップ入力もしたい、さらに本格的にトラックを細かく追い込みたい、という方には、かなりオススメできると思います。

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