ハイレゾヘッドホンOneOdio Pro-50とSONY MDR-Z900比較レビューです。OneOdio Pro-50は安価ながら音がクリアでした。ヘッドホンにも進化を感じます。ハイレゾ規格についても紹介しています。
Contents
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OneOdio Pro50の機能・特長
たまたまOneOdio Pro-50というDJ向けヘッドホンを入手しました。
OneOdio Pro-50は密閉型のヘッドホンで、再生周波数は20~40,000Hz、最大入力は1600mWと強力で、感度は118dBです。
以前紹介したモニターヘッドホンMDR-CD900STは感度が106dB/mWで再生周波数帯域:5~30,000Hzなので、スペック的にはOneOdio Pro-50の方が高いです。
OneOdio Pro50を開封
開封すると、ヘッドホン本体はビニールの袋に入れられていて、説明書とケーブルがあります。
箱には「The power of misic !」と書かれています。最近の流行りですね。
OneOdio Pro-50はDJ向けのヘッドホンということもあり、厚みがかなりあります。
OneOdio Pro-50のイヤーカップの厚みはSONY MDR-Z900の二倍ぐらいあります。
DJ向けということもあり、ヒンジ部分もかなり頑丈です。
最近のヘッドホンらしく、スマホに対応した再生停止ボタンの備わったケーブルも付属しています。
ケーブルは脱着式です。
OneOdio Pro50の生産元、OneOdio社って?
OneOdio社については、こちらのホームページに詳しく書かれていました。
OneOdioは「中国のシリコンバレー」こと深圳市にある会社だそうです。
同じく深圳市にある、MOOERのマルチエフェクター、GE200もよくできた製品なので、個人的には中国製にあまりネガティブな印象は持っていません。「いいものはいい」というスタンスです。
OneOdio Pro-50も対応しているハイレゾヘッドホン規格とは?
OneOdio Pro-50はハイレゾ対応ヘッドホンということですが、ヘッドホンはアナログ信号を受けて再生する機器ながら「ハイレゾ」とはどういう意味なのでしょうか。以前から疑問に思っていました。
ハイレゾとは2014年6月12日に日本オーディオ協会が定義を決め、ロゴマークが発表されたそうです。
ハイレゾの定義にはデジタルとアナログがあり、デジタルは入力出力ともに96kHz/24bit以上が基準ということで、FLACやWAV変換
でこれまでも既に知ってはいたのですが、アナログは、録音マイク、アンプ、スピーカー・ヘッドホンの性能が40kHz以上再生可能であるとハイレゾ
ということだそうです。初めて知りました。
つまり、OneOdio Pro-50の再生周波数は最大40kHzなのでハイレゾ対応、SONY MDR-Z900やMDR-CD900STは最大30kHzなのでハイレゾ非対応、ということになります。
スペック上ではOneOdio Pro-50の方が上になります。
OneOdio Pro-50とSONY MDR-Z900視聴比較
そんなハイレゾに対応したOneOdio Pro-50とSONY MDR-Z900で視聴比較を行ってみました。
音源は80年代のRolandシンセ音源のデモです。シンセのデモ音源は、機材の音をフルに出すべく、中域高域低域とフルに音が流れるので、モニター視聴比較には最適です。
SONY MDR-Z900の場合、音が太く、特にベースの音が強く感じました。音が太いながら低域がまとまっているように思います。
これはおそらくエージングの影響があるかもしれません。
また、SONY MDR-Z900は音の奥行き感を強く感じます。
一方、OneOdio Pro-50は、ハイレゾ効果のせいかベースの音がクリアで音が潰れず充分鳴ってくれます。ドラムの音や金管楽器の個々の音がシャープで、分離感を感じます。
ただ、OneOdio Pro-50は音がクリアでシャープなせいか、まとまりに欠け、奥行き感があまり感じませんでした。そのせいか、中域が前に出てこない感じもあります。
しかし、OneOdio Pro-50もこれだけ鳴ってくれれば、日常用途では充分、とも思いました。
OneOdio Pro-50の外観
OneOdio Pro-50は頑丈な作りで、おそらく落としてもそう簡単に壊れないだろうと思います。また、SONY MDR-Z900と異なり、パッドがかなり柔らかいので、長時間のリスニングも快適かと思います。
耐久性はまだわからないので、しばらく使ってみようと思います。
OneOdio Pro-50まとめ
OneOdio Pro-50とSONY MDR-Z900を比較してみて、音のクオリティは想像以上で、ハイレゾ対応ヘッドホンの進化を感じました。
ヘッドホン自体アナログ機器ということもあり、とりあえずソニーやAKG、ゼンハイザーなど有名ブランド製品を購入しておけば安心だろうと思っていたのですが、新興メーカーながら低価格のOneOdio Pro-50も十分オススメできると思います。