【特集記事】無料で始めるDTM!と基本のDTM機材で初心者は次のステップへ

DTMをやってみたい!と思って専門誌を読んでみても、初心者の方は一体どこから手を付けたらいいのか困るのではないでしょうか。無料、つまり0円で始める方法から、最低限これだけあれば基本はバッチリOK!な機材まで、紹介してみたいと思います。

無料0円でお気軽DTM!

ざっくり、パソコンでやる音楽を「DTM(デスクトップミュージック)」と呼びますが、作業工程を大きく分けると、「構成決め→音の入力(レコーディング)→組み合わせ(ミックス)→書き出し(マスタリング)」になると思います。

これらの工程を全てパソコンで行うわけですが、お手持ちのスマホのアプリで全部できてしまいます!今すぐAppストアまたはGooglePlayストアより、無料のLaunchPadをインストールしてみてください。

NOVATION LaunchPad

LaunchPadを起動すると、四角のマスが並んだだけの画面が出ます。見た目はそっけないアプリなのですが、Drums、Bass、Guitarなどと書かれた枠をポチポチ押していくと、それっぽい曲ができてしまいます!

NOVATION LaunchPad

いい具合に曲(らしきもの)が出来上がったら、左上の録音ボタンを押せば1曲完成です。

初心者がDTMでつまづく原因は、マウスで細かく入力したり、レコーディングした後の音源を同期させたりするちまちました作業でストレスが溜まってしまうことでは?とDTMNAVI的に思うのですが、LaunchPadを使うと音のズレを気にすることなく、それっぽい曲ができます。

簡単な曲ができた後、bpmを調整してテンポを変えたり、エフェクトをかけたり、また有料の音源を購入したりと広げていくことができるので、まずは音と音を合わせて曲を組み立てていく楽しみを無料で感じてほしいと思います。

NOVATION LaunchPad

まだ無料0円で本格的DTM!

LaunchPadで曲の作り方を楽しんだ後は、本格的に音をレコーディングしたり、ミックスしたくなると思います。そのあたりの作業をまるっと統合するようなDTM環境が、LogicやCubaseなど有名なシーケンスソフトになると思うのですが、これも0円で整えられてしまいます。

PreSonus StudioOneの無償版をインストールすれば、レコーディングからミックス、マスタリングまで完結できます。無償版ですが、基本機能はフルに備わっています!(音源などは有料)

PreSonus StudioOne

PreSonus StudioOne

StudioOneは、WindowsとMac両方に対応しているので、いつも使っているPCに気軽にインストールして、曲作りが楽しめます。

PreSonus StudioOne

5万円強でDTM機材の基本を整える!

StudioOneを使えば、DTM環境はぶっちゃけ0円でできてしまいますが、音の入力、MIDIをマウスで打ち込むのはめんどくさいですし、ミックスした音をパソコンのスピーカーで聞くだけでは細かい作り込みができません。

入力を楽にするためにMIDIキーボードがあったり、ミックスした音を正確に聞くためにオーディオインターフェイスやスピーカー、ヘッドホンがあると、音の入力(レコーディング)→組み合わせ(ミックス)→書き出し(マスタリング)が捗ります。

これらがあるとDTMの作業工程が「捗る」だけなので、別になくてもいいのですが、機材を使いこなせば速く作れますし、クオリティが格段に変わります。つまり、DTM機材はあればいいレベルなので、少しづつ揃えていけばいいのです。

また、DTMが捗るための機材はピンきりなので、入力の解像度や高音質を極めるには、高級オーディオの世界と同じく数百万円あっても足らない感じになると思います。
上を見ると予算の限界がないDTMですが、とはいえ、DTMNAVI的には5万円強でこれぐらいあればとりあえず快適な環境ができるのでは、とおススメします。

MIDIキーボード KORG microKEY2-61

KORG microKEY2-61

入力するキーボードは25鍵など少ないものもありますが、音を快適に鳴らすには61鍵あったほうが便利です。61鍵あると、ベース音からメロディ入力までカバーできます。オクターブはスイッチで切り替えることはできますが、ノッている時に毎回切り替えないといけないのは、結構ストレスが溜まります。

スペースの問題もあるかもしれませんが、KORG microKEY2-61のように、最初から61鍵のMIDIキーボードを購入するのがオススメです。

オーディオインターフェイス Steinberg UR22mkII

Steinberg UR22mkII

オーディオインターフェイスは、音の解像度を上げて、ミックスされた音の分離を正確に把握するための機材だと思います。金額が上がれば上がるほど、音の解像度は上がりますが、まずはSteinberg UR22mkIIのようなお手頃低価格の定番モデルがあれば十分だと思います。

スピーカー FOSTEX PM0.3

FOSTEX PM0.3

オーディオインターフェイスで解像度が上がっても、聴く環境の解像度も上がらないと、聞き取りは不十分で判断ができないと思います。古くからのモニタースピーカーの定番といえば、YAMAHAのNS-10Mがありますが、音の解像度はFOSTEX製品も優れています。FOSTEX PM0.3があれば、十分対応できると思います。

ヘッドホン SONY MDR-900ST

MDR-900ST

夜に曲を作る場合、スピーカーでは音の心配があると思います。ヘッドホンも最初から良いものを購入したほうがいいと思います。ド定番のヘッドホンSONY MDR-900STを推します。MDR-900STは、音楽を楽しむためのヘッドホンというよりも、音の粗を探すためのヘッドホンで、味付けがないとされていて、DTM用途には最適です。

まとめ。初心者でも最初から実績のある確かなDTM機材を。

DTMは、とっかかりは0円でできてしまいますが、快適な環境を構築するためには、やはり最低でも5万円は必要なのでは、と思います。

また、今回挙げた以外にも格安な機材はあると思いますが、中途半端なものを買うと、お金をドブに捨てる可能性が高いので、まずは信頼と実績のある定番機材から揃えるのが肝心だと思います。

定番機材を揃えた後の機材ですが、ここからは個人のジャンル、趣味趣向になると思います。シンセ中心のハウスやテクノならプラグインやアナログシンセ、ヒップホップ/DJならターンテーブルにAKAIのMPC、ロックならエレキギターにエフェクター、ボーカル中心ならコンデンサマイク、といった具合です。

DTM初心者は、まずは0円で曲の作り方を楽しみながら覚え、次のステップとして基本の機材を揃えるのが、DTM生活を充実させる確実なルートだと思います。

PreSonus Studio One 4 Professional 日本語版

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