Focusriteというメーカー名から、高級なマイクプリアンプや赤色の有名なコンプレッサーを想像しますが、そんなFocusriteから低価格のオーディオインターフェイスが発売されているとはすごい時代になったものだと感慨深く思います。
Forcusrite Scarlett2i4は、Focusriteのいくつかのオーディオインターフェイス製品の中で中間帯にある製品で、Amazonでも人気のようです。早速レビューしてみたいと思います。
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Focusrite Scarlett 2i4のスペック
対応ビットレート、解像度は24bit96kHzと他のメーカーの製品よりも若干劣るようです。ですが、192kHzも必ず必要かと言えばそうでもないと思いますので、十分ではないかと思います。
また、USB2.0接続でバスパワーも供給されるので、ACアダプターは不要です。一昔前のハーフラックのオーディオインターフェイスの場合、レイテンシーの関係でFirewire接続でACアダプター接続が普通だったのですが、最近のオーディオインターフェイスはUSBバスパワー接続が標準なので、便利な時代になったものだとつくづく思います。
また、高品質なマイクプリアンプにファンタム電源も備わっています。Focusriteのマイクプリアンプという事なので、恐らくヤマハやローランドなどの製品よりも数段高いレベルのマイクプリアンプが実装されているのだろうと思いますが、実際に高級マイクとそれなりの環境でレコーディングしてみないとなんとも言えないです。ですが、恐らく必要最低限のクオリティは備わっていると思います。
Focusrite Scarlett 2i4 に付属するソフト
Focusrite Scarlett 2i4はPCDJ用途も想定されているらしく、Ableton Live Liteが付属します。また、Focusrite Red2 & Red3 Plug-in Suite、Focusrite Scarlett、ソフトシンセにNovation Bass Stationが付属しますので、コンプレッサーやイコライザーなど高音質な波形編集が楽しめそうです。あらかた曲が完成した後のマスタリング(仕上げ)で活躍すると思います。その辺りが国内の製品と方向性が少々異なると思います。
Focusrite Scarlett 2i4 のinput output
インプットが、楽器マイク用に2個、ライン入出力用にアウトプット兼用の4個が備わっていて、アウトプットが豊富なオーディオインターフェイスだと思います。このあたりはDJミキサーへの接続を想定された作りなのではと思います。アウトプット端子がRCAのステレオジャックなので、モニターに直接接続するような想定ではないのかもしれません。
他にMIDI IN/OUTが一個づつ、ヘッドホン出力が一個と、標準的な構成になっていて必要十分かと思います。
Focusrite Scarlett 2i4の外観その他
外観がアルミの赤色で他のオーディオインターフェイスよりも高級感があり、Focusriteの製品なんだ、と所有欲をかき立てられます。オーディオインターフェイスは、一度購入すると長期間使用するものだと思いますので、見た目も大事だと思います。
また、つまみ関係はGainにLEDが備わっています。RolandのUA-55のボリュームに備わっているものとは異なり、ボリュームがpeakを越えると緑色から赤色に変わるそうです。暗い部屋の中で操作する事を想定した作りで大変便利な機能だと思います。
ただ、残念に思うのは、Gainのつまみとモニターのつまみがプラスチックで安い印象を受けてしまいます。どちらのつまみもどれだけ軽快に動くのかなんとも言えませんが、チープな感じがしてしまいます。
他にラインと楽器を選択するスイッチや、モニターのステレオ/モノラル選択、ヘッドホンモニタリングの選択スイッチなどが備わっていて、オーディオ周りのある程度の作業は、ソフトではなくScarlett 2i4本体で操作するようになっています。
iPadには対応しておらず、さらに上位のモデル、またはiPad用の製品iTrack Soloを選択するしかなさそうです。
Focusrite Scarlett 2i4の総評
Scarlett 2i4は、低価格帯のオーディオインターフェイスとして標準的な構成でありながら、赤いルックスの見た目の良さと使い勝手の良さそうなインターフェイスで好印象を受けました。初心者用の高機能なオーディオインターフェイスとしてオススメできると思います。
低価格のモデルながら、Focusrite Red2 & Red3 Plug-in Suite、Focusrite Scarlettが無償で手に入るということなので、プラグインだけ抜き取って、他のオーディオインターフェイスを使う、みたいなお菓子のおまけみたいな購入の仕方もアリかな?と思います。