Steinberg UR22、TASCAM US-366、Roland QUAD-CAPTURE UA-55
、BEHRINGER UCA202、Focusrite Scarlett 2i4、ZOOM UAC-2と最近人気の高いオーディオインターフェイスをレビューしてきたのですが、まとめて比較してみたいと思います。
Steinberg UR22 | TASCAM US-366 | Roland QUAD-CAPTURE UA-55 | BEHRINGER UCA202 | Focusrite Scarlett 2i4 | ZOOM UAC-2 | |
メーカー | Steinberg | TASCAM | Roland | BEHRINGER | Focusrite | ZOOM |
対応フォーマット | 24bit/192kHz | 24bit/192kHz | 24bit/192kHz | 16bit/48kHz | 24bit/96kHz | 24bit/192kHz |
オーディオ INOUT数(インプット/アウトプット) | 2/2 | 8(うちデジタル2)/4(うちデジタル2) | 5(うちデジタル1)/5(うちデジタル1) | 2/3(うちデジタル1) | 2/4 | 4/4 |
MIDI INOUT数(インプット/アウトプット) | 1/1 | – | 1/1 | – | 1/1 | 1/1 |
付属ソフト | Cubase AI | Ableton Live 9 Lite / SONAR X3 LE / TASCAM Professional Software | Ableton Live 9 Lite | Audacity / TRACKTION4 | Ableton Live Lite / Focusrite Scarlett plug-in suite Red2 & Red3 / Novation Bass Station ソフトシンセサイザー / Loopmastersサンプルコレクション | Cubase LE7 / UAC-2 MixEfx |
サイズ(縦x横x奥行き) | 15.86 x 4.54 x 15.8 cm | 14 x 4.2 x 14 cm | 18.5 x 4.4 x 13.4 cm | 8.8 x 2.2 x 6 cm | 不明 | 17.6 x 4.62 x 11.39 cm |
重量 | 998g | 500g | 570g | 120g | 不明 | 750g |
プリアンプ | Class-A ディスクリートマイクプリアンプ D-PRE | HDDAマイクプリアンプ | VS PREAMP | – | Focusrite 高品質マイクプリアンプ | Burr Brown「PCM4202」/ AKM 「AK4396」 |
接続端子 | USB2.0 | USB2.0 | USB2.0 | USB1.1 | USB2.0 | USB3.0 / USB2.0 |
iPad対応 | 非対応 | 非対応 | 非対応 | 対応(非公式) | 非対応 | 対応 |
価格.com最安価格(2015年9月時点、税別) | 14,629円 | 15,800円 | 22,800円 | 3,758円 | – | 29,160円 |
Amazonの平均評価(5点満点中、2015年9月時点) | 4.4 | 4.0 | 4.3 | 4.1 | 4.5 | 4.6 |
サウンドハウスの平均評価(5点満点中、2015年9月時点) | 4.6 | 3.6 | 4.3 | 4.4 | 3.5 | 4.0 |
DTMNAVI 総合評価(☆3点満点) | ☆☆ | ☆☆ | ☆☆☆ | ☆ | ☆☆ | ☆☆☆ |
まとめ
どのオーディオインターフェイスもBEHRINGER UCA202を除いて、対応フォーマットが共通でサイズもほぼ同一、どの製品を購入しても同じなのでは?と思っていたのですが、重量や接続できるオーディオInput/Output数、デジタルINOUT、付属ソフトの構成が異なっていて、結局どれを買うのがベターな選択なのか迷ってしまいます。
ただ、各オーディオインターフェイスとも利用シーンで特徴を出しているようで、ユーストリームやニコニコなどのネット実況系、DJ系、これまでのDTM系といったように、製品の傾向が大きく3パターンに分かれているように思われます。まず標準的なDTM系かDJ系か?によって付属ソフトがCubase AIかAbleton Liveで選択肢が分かれると思います。また、Focusrite Scarlett 2i4のように、自社ブランド製品のRed2 & Red3やソフトシンセのNovation Bass Stationが付属していたりと、どちらかと言えばおまけの要素があるようなオーディオインターフェイスもあり、その辺りも考慮すべき箇所かと思います。
メーカーごとの音質の傾向と好み
プリアンプについては、各社独自のブランド名がつけられたプリアンプが備わっているのですが、実際鳴らしてみないとなんとも言えないところだと思います。これまで購入したことのある製品の特徴から予想するか、楽器屋で実際にレコーディングして聴いてみるしかないと思います。
DTMNAVI的に、各メーカーの音質の特徴は
- ローランド:デジタルレコーダーVS-880
- TASCAM:リニアPCMレコーダーDR-07
- BEHRINGER:同社アナログミキサーの出力音
- Focusrite:同社コンプレッサープラグイン
- ZOOM:ギターエフェクターG3
を使用した時の音質の印象で考えています(当然ながら製品によって音質は異なりますので、あくまでも傾向として参考程度)。
サイトによって評価が分かれる
Amazonとサウンドハウスの評価が割れているのが面白いと思いました。特に、Focusrite Scarlett 2i4とBEHRINGER UCA202の評価が興味深いです。ただサウンドハウスの評価は音楽玄人のマニアックな方が多いので、鵜呑みにするのもどうかとは思います。
総括
結局のところ、用途をはっきりさせるのが重要なのはPC購入相談などと同じだとは思いますが、オーディオインターフェイスは早々壊れるものでもないですし、接続端子の規格がUSBからそう簡単に変わるものでもないので、3〜5年の長期的に使用することを考慮した場合、予算の許す限り、高スペックな製品を購入したほうがよいと思います。
DTMNAVIの評価としては
- 1.ローランド
- 2.ZOOM
を推したいと思います。初心者向けにはRoland QUAD-CAPTURE UA-55が至れりつくせりで無難、サポートも含め、なんだかんだで国産ブランドのRolandが安心。玄人向け、将来性を買ってZOOM UAC-2、予算の厳しい方にはSteinberg UR22あたりがオススメかと思います。
オーディオインターフェイス製品数年の進歩が速く、音楽ジャンルの変化に合わせて製品も変化してくるので、新商品が発売されたらまたレビューしてみたいと思います。