One Control DC Porterの実機レビューです。DC Porterでノイズが劇的に改善しました。これで私のエフェクターボード用電源を探す旅はひとまず終わりになりそうです。
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One Control DC Porterの特徴とノイズ発生源
One Control DC Porterは、CAJ AC/DC Stationのように、コンセントのAC電源から9V・18Vに変換供給するタイプの製品ではなく、スマホなどで使われるモバイルバッテリーから電源を供給します。
AC電源からDC電源に変換するパワーサプライの場合、ACアダプターがノイズの発生源になります。特に、デジタル系エフェクターとディストーションやワウを組み合わせると、強烈なノイズが発生します。AC電源のノイズ対策は色々あります。
One Control DC Porterの場合、電源はモバイルバッテリーから取るので、そもそもノイズ発生源が一つ無いわけです!
充電済のモバイルバッテリーとOne Control DC Porterを組み合わせるだけで、ローノイズ環境ができてしまいます。
One Control DC Porterの威力をマーシャルアンプで体感!
One Control DC Porterを接続してみます。バッテリーは以前紹介したAnkerのPowerCore Fusion 5000で、USB micro B端子で接続します。
※ヘッドホン、イヤホンで聴くと違いがよくわかります。
(AC電源接続時)
(DC Porter接続時)
エフェクターは、以前ご紹介した、強力なディストーションwampler dracarysにZOOMのMS-50G、定番ブースターのXOTIC EP Boosterにコンプレッサーをマーシャルに繋いでいます。ギターはストラトのシングルコイルなので、ノイズが乗りやすい環境でもあります。
- 【番外編: 実機レビューreview】Wampler DracarysとKeeley Filamentsハイゲインディストーション比較
- 【番外編 実機レビュー】Anker PowerCore Fusion 5000
いかがでしょうか。「ブーン」というノイズがほぼ消えました。アナログ系エフェクターにデジタル系のエフェクターを接続するのはご法度とされてますが、One Control DC Porterだと、そんな状況でもノイズがぐっと減ります。
今までの苦労はなんだったんだ!?と思いました。
One Control DC Porterの外観
One Control DC Porterは、他のOne Control製品と同じ、コンパクトエフェクターサイズで、縦が9.8cm、横が3.9cm、高さが3.4cmと小型です。重量も220gと軽量なので、気軽に持ち運べます。
注意が必要なのは、9Vのアウトプットしかないため、18Vなどのエフェクターには使用できないと思います。また、アウトプット数が10個なので、以前ご紹介したCAJ AC/DC Station Vにも遜色ないぐらい余裕があると思います。
One Control DC Porterには二種類ある。
One Control DC Porterには、本体だけのMinimalタイプと、接続ケーブル一式の入ったオールインワンタイプがあります。
付属ケーブルは、
- One Control Noiseless DC Cable L/S 15cm×1
- One Control Noiseless DC Cable L/S 30cm×3
- One Control Noiseless DC Cable L/S 50cm×3
- One Control Noiseless DC Cable L/S 70cm×3
- USBケーブル ×1
と、エフェクターの配置場所によってケーブルの長さをチョイスできるようになっていて、充実しています。用途に応じて選ぶとよいかと思います。
One Control DC Porterまとめ
スタジオ練習やライブなど、エレキギターのノイズにはこれまで散々悩まされてきたのですが、One Control DC Porterで一気に改善した感じです。One Controlのサイトにも書いてある通り、最近はスマートフォンやタブレットを持ち歩くことは当たり前で、モバイルバッテリーはどこでも手に入るようになり、充電して何度も使用しているような習慣になっていると思います。そんなモバイルな時代にOne Control DC Porterはマッチしていると思います。
というわけで、これで究極の低ノイズ環境が完成したのかどうか、しばらくOne Control DC Porterを実戦で使ってみようと思います。