One Control Minimal Series Tuner with BJF BUFFER TUNE POWERED BY KORGの実機レビューです。BJFバッファONとOFFでどれだけ音が変化するか比較しています。音の違いを感じてもらえると思います。
Contents
- 【実機レビュー】tc electronic polytune clip実機レビュー
- 【実機レビュー】エフェクター固定にマジックテープとかいつの時代よ?エフェクターはMusladyペダルボードで挟み込め
- 【実機レビュー】One Control DC Porter
Tuner with BJF BUFFERを購入した理由
ギターのチューナーは「少しでも音に影響を出さないように」と、tc electronic polytune clipというクリップチューナーを使い続けていたのですが、コンパクトエフェクターを複数台繋いだ時の音痩せがどんなものなのかバッファを試したくなり、どうせ買うならチューナーもつけてみようと思い、Tuner with BJF BUFFERを選びました。
Tuner with BJF BUFFERのチューナー機能・特長
One Control Minimal Series Tuner with BJF BUFFER TUNE POWERED BY KORG(長いのでTuner with BJF BUFFERに略す)は、音に定評のあるBJF BUFFERに、こちらも人気のKORGのチューナーPitchblack miniにが合体したような製品です。
Tuner with BJF BUFFERは視認性が良く、暗いステージなどでも十分チューニングできます。
Tuner with BJF BUFFERには3つのディスプレイモードがあり、レギュラー、ストロボ、ミックスののハーフストロボモードがあります。
しかし、tc electronic polytune clipにも言えるのですが、シンプルにレギュラーチューニングが正確にできれば、ギターチューナーとしての機能は十分かと思います。
Tuner with BJF BUFFERがいいと思ったポイントは、電池駆動に対応していることで、
一般的なボタン電池CR1632ボタン電池2個で駆動します。
ステージでは電源を取れる箇所が限られていたり、混線や不要なトラブルを避けたいので、私はなるべく電池で済ませたいと思っています。
Tuner with BJF BUFFERのバッファー機能・特長
Tuner with BJF BUFFERのバッファーはナチュラルとされています。バッファーにはノイズを極限まで減らし、音が悪くならないようにする効果があるとされています。
バッファって何なのさ
ざっくり説明すると、弱い信号を正常化する機能です。大量にエフェクターを通せば通すほど、信号が劣化してしまうので、それを防ぎます。
BJF BUFFERについては鈴木健治さんの解説がわかりやすいです。
私はこの動画を見て購入を決めました。
Tuner with BJF BUFFERの音比較
Tuner with BJF BUFFERを接続した時としていない時で比較してみました。
エフェクターの接続は
Tuner with BJF BUFFER → ノイズリダクション → ワウ → コンプ → ディストーション → チューブスクリーマー → ギターシンセ → EPブースター
で、全て直列で接続しています。
ギターは、音の変化がつきやすいシングルコイルのストラトで、録音環境は
- アンプ:MOOER Hornet Black
- マイク:AUDIX i5
- レコーダー:iRig ProI/O
です。
(Tuner with BJF BUFFERなしクリーン:リア)
(Tuner with BJF BUFFERなしクリーン:フロント)
(Tuner with BJF BUFFERありクリーン:リア)
(Tuner with BJF BUFFERありクリーン:フロント)
クリーンですが、バッファありなしともチューブスクリーマーとEPブースターはONにしています。あまり違いがわかりにくいかもしれませんが、バッファーをオンにすると、音のハリが変わりました。アルペジオで音が詰まった感じがします。
(Tuner with BJF BUFFERなしディストーション)
(Tuner with BJF BUFFERありディストーション)
ディストーションを入れるとさらに違いがわかります。バッファありの方が音に厚みが出ます。
(Tuner with BJF BUFFERなしワウ)
(Tuner with BJF BUFFERありワウ)
最も電気信号に影響が出やすいワウに切り替えると違いは顕著になります。バッファなしの方は音に隙間が空く感じ、バッファーありの方が中域にハリ・コシ・艶が出るのではと思います。
XOTIC EP Boosterを挟んであるのでわかりにくいかもしれませんが、アンプを通して生で聴くと、歪み系エフェクターを入れた時、顕著に効果を感じます。
Tuner with BJF BUFFERの外観
Tuner with BJF BUFFERのサイズは、One Control Minimal Seriesのコンパクトなパッケージで、
- 横幅が4.4cm
- 縦幅が9.4cm
- 高さが4.7cm
で、重量は134gとスマホよりも軽量です。
Tuner with BJF BUFFERのスイッチは柔らかめで踏みやすいと思います。踏み外しが不安な場合はキャップをつけるとちょうどいいと思います。
Tuner with BJF BUFFERまとめ
Tuner with BJF BUFFERは、挿すだけで音がよくなり、視認性の高いチューナーも備わっているということでお得なコンパクトエフェクターだと思います。
マルチエフェクターの歪みの貧弱さを敬遠して、コンパクトエフェクターの歪みを使いたい、でも大量のエフェクターを繋ぐと音痩せが気になる、という方にはオススメできると思います。