AKAI MPX8のレビューです。ライブやDJプレイ中などで効果音をサクッと出したい時に使えそうな機材を探していたのですが、AKAI MPX8がお手頃だったのでチェックしてみました。
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AKAI MPX8の特徴
AKAI MPX8は、SDカードに保存した音声データを8つのパッドから再生できるサンプリングプレイヤーです。付属の音色エディターソフトより音源を編集した後、SDカードよりパッドにアサインするだけで鳴らせます。
また、わざわざSDカードより読み込まなくても、AKAI MPX8にはサンプル音源が内蔵されているそうで、音色はビンテージドラムマシン・サウンドや効果音、ベース音など21種類が備わっているそうです。
AKAI MPX8の音色チャートを読む感じでは、808系のリズム音が中心のようなので、DJの合間に「指ドラム」的な演奏も簡単にできそうです。
AKAI MPX8は編集ソフトで設定する
AKAI MPX8はハードでも音色を編集できますが、付属のエディターソフトが直感的にできています。
エディターソフトを起動すると、PC画面上にMPX8そのままの画面が表示されます。画面上に音声データをドラッグ&ドロップした後、左のディスプレイ画面をクリックして、チューニングやリバーブ、トリガ・タイプ、レベル、パン、MIDIノートナンバなどのパラメータを設定します。
そして、どのパッドにアサインするか、右側のパッドを選択した後、どの音色を鳴らすかプルダウンで選択、8つ全てのパッドにアサインが完了した後、KITの1から99までどこに保存するか選択して完了です。
AKAI MPX8は本体よりも付属音源がすごい!?
簡単操作で「ポン出し」ができるAKAI MPX8ですが、今なら何とMPC60〜MPC5000の歴代の音源380Mバイト分が付いてきます!
個人的にかつてMPC3000を愛用していた私的に、昔のレア音源がゲットできるだけで、本体価格以上の価値があるんじゃないか?本体と付属ソフトの逆転現象か!とか思います。
(付属音源リスト)
- MPC60(570サンプル / 約30MB)
- MPC3000(1597サンプル / 約119MB)
- MPC2000 – 2000XL(196サンプル / 約49MB)
- MPC2500(290サンプル / 約13MB)
- MPC500(650サンプル / 約104MB)
- MPC5000(152サンプル / 約27MB)
MPC60や2000、3000あたりのローファイなドラム音源がないと、一時代のヒップホップを再現するのは結構難しいんじゃないか?と個人的に思います。
AKAI MPX8の外観など
AKAI MPX8のサイズは、横29.5cm 縦 10.2cm 高さ 3.3cmと、KORGのnanokey2と似たようなサイズ感です。ノートPCの下に置いても収まりがいいと思います。また、重量は440gと、iPadminiと同じぐらいなので、気軽に持ち運べます。
AKAI MPX8の出力はオーディオがLとRの2個、ヘッドホン出力が1個あります。また、MIDIの入出力も付属の変換ケーブルで可能ですが、パッド系の機器ということもあり、MIDIを使うことはないんじゃないか、と個人的に思います。
AKAI MPX8まとめ
AKAI MPX8は、あまり複雑に考えることもなくシンプルに使えるサンプル音源再生ツールだと思いました。PCでの操作がメインで、ライブやDJで簡単なネタを仕込んで持ち込むには丁度いい感じの機材かと思います。
また、AKAI MPX8本体よりも、歴代のMPC音源をまとめて揃えられると考えるなら、かなりお得かも知れません。特にヒップホップ系の曲を作る方には、AKAI MPX8を購入すると色々捗るんじゃないかと思います。