[レビュー]NOVATION Launch Control MIDIコントローラー

NOVATION Launch Control

NOVATIONのLaunch Controlをチェックしてみたいと思います。これまで、iPadで使えるMIDIコントローラーをいくつか取り上げてきましたが、Launch Controlは小型軽量でiPadと相性が良さそうです。

Launch Controlの特長

NOVATION Launch Control

Launch Controlは、16のコントロールと8つのパッドが横に並んだコントローラーです。Launch Control のパッドでサンプルを再生したり、つまみでフィルターやエフェクトを操作します。KORGのNanoKey Studioと比較するのも何ですが、つまみが16個もあれば必要十分かと思います。Arturia Beatstepのように、シーケンサーは付属していません。シーケンサーを利用したい場合は、Launch Pad mini MK2がおすすめです。

Launch Controlと連動するアプリ

NOVATION Launch Control

Launch Controlは、MacやWindowsのほとんどのDTMソフトに対応しています。ツマミやパッドを自由にアサインできるツールとして、おなじみのAbleton LiveやFL Studioあたりと連動するのが良さそうです。当然LogicやCubaseやStudioOne(最近気になります)とも連動できます。

Launch ControlとiPadの連携、Launchpadアプリの軽快さ

Launch ControlとiPadを連携させるには、いつものApple ConnectionKitを使います。接続した後は、専用のエディターソフトで、パッドやノブのアサインを変更することができます。1つのコントロールに最大16の異なる機能を設定できる、とありますが、そこまで使いこなす自身は私にはありません。

NOVATIONはiOS用の強力なアプリLaunchpadがあります。Launchpadアプリは、画面上に3×2=6個の黄色いパッド状のブロックに分かれたようなインターフェイスで、6個のブロックが、ドラム、ベース、リード、ボーカル、エフェクトetc、というようにさらに分割されています。

それぞれのセクションをタップし、組み合わせていくと、何と、曲っぽいもの(?)が出来てしまいます!イメージとしては、Ableton Liveをさらに簡単にしたような感じです。

インストールした段階で、ハウス、ダブステップなど8ジャンルの音源がフルに入っているので、このテのソフトにありがちな、無料音源が数個しか入ってなくてがっかりするようなことはないと思います。無料ですので、一度試してみてはいかがでしょうか。

そんなLaunchpadをコントロールできるコントローラーがLaunch Controlです。Launch Controlのパッドやツマミにパパッとアサインして、Launchpadを起動すれば、即ライブが出来てしまいます(と書くと、嘘っぽく聞こえてしまいますが、本当にそう感じました)。

Launch Controlの外観

NOVATION Launch Control

Launch Controlの外観ですが、グレーのプラスチックの筐体にプラスチックのツマミとゴム状のパッドといった構成です。チープな印象ですが、470gと軽量で、iPadに100g足した程度しかありませんから、持ち運びには便利だと思います。

サイズは横24cmの縦11.8cm、高さが2.3cmと、iPadminiと重ねてもお気軽に持ち運べそうです。

Launch Controlもそうですが、この手の機材って、どこのツマミに何を設定したかわからなくなるのでは?と思います。とりあえず100円ショップでラベルを大量に買い込んで貼っていくのがベターかと思ったりします。

Launch Controlのまとめ

NOVATION Launch Control

Launch Controlをチェックしてみたのですが、Launch Controlよりも、Launchpadアプリが超絶便利すぎて、驚いてしまいました。古参のDTMerの中には、LogicやCubase、デジパフォ一択、LiveやStudioOneとかおもちゃみたいで〜、シーケンサーはRolandの909、サンプラーはAKAI、など保守的に考えがちな方も多いのでは?と思うのですが(私もそんな保守的に考える傾向があり、最近までヤマハの高級デジタルミキサー依存派でした)、便利なものはいい!

Launchpadを使うと、スマホやiPadで画面をぽちぽちタップするだけで曲が出来てしまうのですが、果たしてこれでオリジナリティを出せるのか?という話になると、DJがレコードをつなぐのと同じように、「センス」の問題なので、オリジナリティを追求する前の基礎や型を固める段階としては、全然通用すると思います。

DTMを始めるとっかかりとして、正統派シーケンサーで0からドラムやコードを打ち込むよりも、Launchpadでパパっと曲を作ってみて、それから深くDTMを追求していくのがいいんじゃないでしょうか。有名なシーケンサーと分厚い解説本を前にして、ハードルが高いと感じて辞めてしまうのが残念に思います。

そんなLaunchpadを自在にコントロールできるLaunch Control、私はおすすめです。

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