BOSS RC-202 Loop Stationをレビューしてみたいと思います。RC-202は、以前に発売されたRC-505のトラック数が5から2に変更になったりと、機能が変更されているようです。
NOVATION Launchpadでループ系リズムマシンの最新進化っぷりに驚愕し、俄然興味が出てまいりまして、これまでノーチェックだったのですが、詳しく調べてみることにしました。
Contents
- 【実機レビュー】NATIVE Instruments MASCHINE MK2 & ミニチュートリアル
- NOVATION Launchpad mini MK2
- BOSS RC-505
- [レビュー]DigiTech TRIO+ リズムマシンが凄すぎる!
BOSS RC-202の概要
BOSS RC-202は、簡単に言いますと、2トラックのループを再生しながら、リアルタイムでエフェクトをかけていくような製品です。
ループは8メモリの8バンクで合計64メモリに保存することができます。また、あらかじめ17パターンのリズムが内蔵されているので、購入してすぐ楽しむことができます。
リアルタイムにかけられるエフェクトは、INPUT FXとTRACK FXに分かれていて、INPUT FXはピッチシフト(音程変更)、ローファイ、リングモジュレーションなどがあるそうで、TRACK FXにはフィルター、スライサー、独自のBEAT FXなどがあるそうです。
合計約30ものエフェクターを簡単に操作することができるようです。ボコーダーなんかもあって、飽きることはないぐらい充実していると思います。
BOSS RC-202の入出力関係
BOSS RC-202は、入力にファンタム電源をサポートしたXLR 端子、楽器用のモノラル/ステレオ端子、ステレオAUX IN 端子が装備されています。おそらく、このあたりは、DJミキサー、楽器、ギター、マイクなどに直接接続して利用することが想定されているのだろうと思います。
外部フットスイッチやMIDI などのコントロール機能も拡張できるようになっていて、楽器の演奏中に足でエフェクトを操作することもできるようです。
BOSS RC-202のPCとの連携は、USBで行えるようになっています。PCにドライバーをインストールし、wavファイルを転送すると、RC-202のメモリに保存されるようになっているみたいです。
BOSS RC-202の外観とインターフェイス
BOSS RC-202は、左右に大型の再生ボタンと、ループの周りにあるインジケーターがあります。再生ボタンの周りに、ループが回転するようになって見えるようなので、リズムのスタートと終わりが一目でわかるようになっていて合理的です。
肝心のエフェクトは、大型のゴム製のボタンになっていて、左にINPUT FX、右にTRACK FXがあります。大きめのボタンなので、操作が混乱することはないと思います。
また、各ボタンは光るので、暗いライブ会場でも迷うことはなく、操作することができると思います。このあたりは、昨今のリズムマシンには必須機能ですね。
サイズは幅23.9cm、奥行き17.5cm、高さ5.5cmで小型です。ただ、重量950gでさらにACアダプターでしか動作しないのは残念に思います。もう少し軽いと気軽に持ち運べて嬉しいところですが、その分、作りがしっかりしているのかもしれません。
さらに残念なのは、なんとiPadに非対応、ということです。今後のアップデートや開発に期待したいと思います。
BOSS RC-202の活用法とまとめ
BOSS RC-202の活用法ですが、ライブやイベントで、ギタリストやキーボーディストの飛び道具として、活用するのが至極真っ当な使い方かと思います。
ギターでの活用法
(いつもお世話になっているイシバシ楽器より)
ボーカルでの活用法
BOSS RC-202単体だけでもかなり楽しめそうです!さらに、DTMの現場で活用する場合は、PCで作り込んだ音声データを、RC-202でループで鳴らしつつ、エフェクトをリアルタイムでかけ、さらにいい感じに乗ってきたグルーブをPCのシーケンサーに戻す、みたいな使い方がオススメかと思います。
テクノやハウスの場合、単調なリズムループから、どのタイミングでエフェクトをかけるか?で、アガったノリが出せるかが重要です。
昔、石野卓球のインタビューか何かで読んだのですが、卓球氏は、一日中同じループを流して、長時間のれるかどうか試して曲に落とし込んでいるようなことやっているそうです。つまり、ある種の「中毒性」を生み出すには、長時間リズムを流す必要があるのではと思います。
即興性などPCでは作りだせない「ノリ」を出すためのツールとして、使い勝手のいいBOSS RC-202を導入してみるのもアリかと思いました。