「来週一曲ライブで弾いてほしい!」と急な依頼があった時、どうやって乗り越えますか?
DTM機材を活用すれば、効率よく曲を覚えることができます。あなたがある程度ギターに慣れていて、簡単な構成の曲なら3日あれば十分対応できるでしょう。
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1.まずは曲をシーケンサーに取り込む
本格的にギターで弾く前に、まずはシーケンサーに曲を取り込みます。CDやmp3が無い場合はYoutubeからインポートします(※あくまでも個人利用に留めてください)。
2.曲を聴きながら譜面を見て全体構成を把握
シーケンサーに取り込んだ曲データを再生しながら、譜面と見比べ、曲全体の構成を把握します。ダルセーニョ(D.S.)、コーダなど反復記号の読み方は完全に覚えましょう。
ソロなど早いフレーズや、コード進行がややこしい部分は音声データを切り出して別のトラックにコピーしておきます。さらにマーカーやループ設定をつけて、ショートカットで移動したり、後から反復練習できるようにします。
3.似たフレーズと難しいフレーズを探す
普通のJPOPとかでしたら、イントロ→Aメロ→Bメロ→Aメロ・・・と言った具合に、繰り返されるフレーズがあります。シーケンサーに取り込んだ曲データと楽譜を見比べながら、共通になっているコード進行やフレーズを洗い出し、楽譜にメモしておきます。
4.自分でコード譜を書く
楽譜の場合、紙が何枚にも分かているため、練習時に楽譜をめくるのは非常にストレスになります。
私は基本、ギターを抱えながら楽譜をめくる動作とか、かったるいのでやりません。
そこで、これまで分析した楽譜を元に、できればA41枚、難しければ2枚でコード譜を自分で手書きで作成してください。5線譜にする必要はありません。曲の構成全体がわかるようになっていれば大丈夫です。
DTM派の私の場合は、Googleスプレッドシートに5線譜のテンプレートを作成しておき、それにコードを記載していきます。さらに完成した譜面をiPadでスタジオに持参しています。
5. 難しいフレーズをひたすら練習する
4で曲の構成全体が把握できたところで、3であぶりだした、難しいフレーズを覚えます。シーケンサーに取り込んだ難しいフレーズをひたすらループで繰り返します。さらにスピードも落とし、慣れるまで少しづつ早めていきます。
私の場合はStudio Oneで波形データを右クリックしてスピードを遅くし、ループ再生します。大体原曲の60%〜70%までスピードを落とし、最終的に110〜120%のスピードで弾けるようになるまでひたすら練習します。この練習だけはさすがに近道は無いですが、シーケンサーでスピードを自由に変えられるので、とても効率よく練習できます。
6.立って弾く
ギターの場合、座って弾くとうまく弾けていても、立って弾くと急に弾けなくなる事があります。理由は、座っていく時と立って弾く時では、指板と頭までの距離が異なるのと、立って弾く場合ギターが安定しないためです。
私の師匠は常に立って練習するよう指導されていますが、立ちっぱなしはさすがに疲れるので、私は曲が完全に弾けるまでは座って練習、その後立って弾けるようにスケジュールを逆算して練習しています。
ライブでは当然ながら立って弾くので、立った状態で練習しないと本番でうまくいかないです。
立って練習するときは譜面台が無いと苦労します。値段もさほど高くないので、一台購入すべきだと思います。
譜面台には、4で作成したコード譜とメトロームアプリを立ち上げたスマホ、あるいはiPadなどを配置します。
さらに、シーケンサーを立ち上げたノートPCを横に、譜面台を立てて練習します。
7.バンドで練習、本番
6の状態でほぼ弾けるようになると、あとはスタジオに入ってバンドでの合同練習、リハーサルとなります。
自信のある方は1回、せめて2回はリハーサルをやると、本番まで自信を持って臨めるようになります。逆に練習しすぎると、本番で失敗するのがバンドの不思議なところです。
バンド全体がまとまっているか客観的に聞くために、レコーダーもあると便利です。
レコーダーは何でもいいと思いますが、私はそこそこ安くて高性能なZOOMのDR-05を使っています。
ギターの曲を覚えるには王道は無いですが、DTM機材をうまく活用すると近道になると思います。簡単な曲なら3日、難しい曲なら2〜3週間で覚えられるでしょう。