FREE THE TONE ARC-53Mのレビューです。高品質でプロ仕様の定評あるFREE THE TONEのスイッチャーですが、簡単にセッティングできます。
音と使い方について説明しています。
Contents
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FREE THE TONE ARC-53Mの機能・特長
アナログエフェクターの集中管理をするスイッチャーは各社から色々発売されていますが、一目置かれているのがFREE THE TONEの製品です。
ARC-53Mは、ARC-3を小型化したスイッチャーで、最大5個のエフェクターループとMIDI制御機能が備わっています。
FREE THE TONE ARC-53Mの特長は、「HTS(Holistic Tonal Solution)サーキット」と名付けられた入出力回路で、ノイズ除去、インピーダンスの安定化が行われています。
公式HPには、「ギター本体の持つサウンドを自然に忠実に出力」とありますが、どこまでの実力でしょうか。
FREE THE TONE ARC-53Mを通した音比較
FREE THE TONE ARC-53Mがどれだけ優れているのか、ARC-53Mでループを組んだ音と、エフェクターを直で接続した時と比較して見ました。
アンプは
MOOER Hornet Black
エフェクターは、ノイズが凄そうなエフェクターをチョイス
- エレハモ Big Muff Pi with Tone Wicker
- Wampler Dracarys Distortion
WamplerDracarys Distortionは、メサブギーのレクチファイヤーを置くスペースも轟音に耐えられる防音設備も無いので購入しました。モダンハイゲインのディストーションでまあまあ気に入ってます。
レコーディング環境は
- iRig ProI/O
- AUDIX i5
- iPad Pro
のお手軽構成
です。
FREE THE TONE ARC-53Mを通す前と後の音
エフェクター直列時の音
すごいノイズです(笑)
Big Muffを鳴らしてみる
Wampler Dracarysを鳴らしてみる
FREE THE TONE ARC-53Mを通した音
Big Muff ON
ノイズが減りました
Wampler Dracarys ON
ハムノイズが聞こえますが、音は抑えられています。
Wampler Dracarysを鳴らしてみる
(その1)
(その2)
Wampler Dracarys
確かに、ルーパーで他のエフェクターの影響を受けなくなる点もあると思いますが、FREE THE TONE ARC-53Mに接続すると大幅にノイズが軽減されます。
エフェクター切り替え時によくある、アンプを破壊してしまいそうな「ボン」という音も出ません。
ギターを鳴らした時の劣化も特に感じませんでした。音が暴れなくなった感じがします。
FREE THE TONE ARC-53Cスイッチャーの使い方
FREE THE TONE ARC-53Mの設定方法は簡単です。
基本的には、1-5でエフェクターのIN/OUTをそれぞれ接続した後、プリセットモードに切り替え、
オンにしたい1-5のループを選択し、保存するだけです。呼び出しはPS1〜5を選ぶだけです。
あまり使うこともないと思いますが、プリセットは200まで保存できます。
インプット部
プリセット1
プリセット3
プリセットを切り替えると、どのループがONの状態か、「LOOP/CTL」で一目でわかります。
各LEDも明るく視認性は高いので、ライブハウスの暗い中でも誤動作を防げると思います。
プリセットを切り替える際のフットスイッチを押した時の「カシャッ」という音に高級感を感じます。スムーズな押し心地です。
エフェクターの接続にはFREE THE TONEのソルダーレスケーブルで揃えるのがおすすめですが、高品質ながら高価なので、代用品でもアリかと思います。
FREE THE TONE ARC-53Mの外観
FREE THE TONE ARC-53Mの外観は、鉄(アルミ?)で高級感があります。オプションで黒色もあります。
サイズは
- 横幅が33cm
- 縦幅が9.25cm
- 高さが6.05cm
重量は
1.1kg
で、ノートPC一台分といったところです。
FREE THE TONE ARC-53Mまとめ
FREE THE TONE ARC-53Mは基本性能に忠実で使い勝手のいい高性能なスイッチャーです。他社製品よりも高価ではありますが、アナログエフェクターの集中管理機器として優秀だと思います。
アナログエフェクター中心のシステムを組む場合、ARC-53Mを導入すれば、まず間違いはないかと思います。